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メールマガジン「週刊KU-MA」 第2号          [2008.7.9]


■目次

(1)YMコラム
     「ゆかりの街の友好」

(2)ワンダフル宇宙(1)
     「スペースシャトルのラストスパート」

(3)宇宙関連ニュース「宇宙茫茫」

■YMコラム(2) 2008年7月9日

 ゆかりの街の友好

 島根大学が教員志望の学生たちのために、宇宙教育の試みを開始しまし た。先週の土曜日に松江に行ってきました。すでに長崎大学では経験があ ります。島根は大学としては2校目ですね。大学生の教育に乗り出したと いうのではなく、あくまで視点は「子ども」にあります。現役の学校の先 生の研修などもやってはいますが、もう少し遡って「学校教師の卵」から アプローチしてはどうかということです。実にフレッシュですね。3、4 年生を相手に「人類の宇宙進出と学びの意味」と題するレクチャーをしま した。

 先週は、作曲家の服部克久さんに、宇宙教育への協力をお願いしに行っ てきました。1986年初めには、ハレー彗星を見にわざわざオーストラリア まで行ってきたそうで、相当の宇宙好きのようでした。他にもさだまさし さんとか、宇宙の好きな友人がいっぱいいるから声をかけようと約束して くれました。宇宙は、子どもたちの心の多様性と共鳴し合う素晴らしい多 面性を持っています。いつか服部さんの手で宇宙的音楽を生み出していた だけるといいですね。また先週は、相模原市長と相模原のロータリークラ ブの新会長さんともお会いして、宇宙教育面での協力要請をしました。実 に快く請けてくれましたよ。相模原市には、あのF1の片山右京さんもお られます。近いうちに訪ねるつもりです。

 ところで、1987年11月8日に、当時の宇宙科学研究所(現在のJAXA宇宙 科学研究本部)の研究施設のある2市3町が提携して、銀河連邦という一見 パロディ風の友好都市関係の組織が結成されました。北から言えば、ロケ ットモータの地上燃焼試験の設備を持つ能代市、大気球観測所のある三陸 町(現在は大船渡市)、64mアンテナを持つ臼田町(現在は佐久市)宇宙 研本部のある相模原市、ロケット打上げ場のある内之浦町(現在は肝付町) の5つです。市町村合併が進んで名前が変わりつつあるし、また大気球観 測所は現在は北海道の大樹町に移転しました。これから再編成が進むかも 知れませんね。物産交流とか子ども宇宙サミットとか、いろいろと取り組 みをやっています。

 そうした矢先、宇宙飛行士ゆかりの町の交流会議をするとのニュースが 流れてきました。「ゆかり」という言葉は便利なもので、どんな解釈でも できるでしょう。生まれた場所、育ったところ、通った学校などなど、挙 げればキリがないかも。私が知っているデータだけ挙げても、

 秋山豊寛(東京都、三鷹市、ロンドン、ワシントン)
 毛利衛(余市町、札幌市、アデレード)
 向井千秋(館林市、東京都)
 土井隆雄(町田市、甲府市、大阪市)
 若田光一(さいたま市、福岡市)
 野口聡一(茅ヶ崎市、横浜市、太子町)
 古川聡(横浜市、東京都)
 星出彰彦(東京都、筑波市、シンガポール)
 山崎直子(松戸市、カレッジパーク市)

などがあります。

 こういった「ゆかり」という捉え方は、結構その土地の人びとの感情を 刺激することができるかも知れませんね。たとえば山口県の萩市の出身の 人にとっては、吉田松陰は忘れられない人だし、鹿児島で西郷さんの悪口 は決して言ってはいけないとか、来年には愛知県小牧市で「織田信長サミ ット」が開かれるらしいですよ。この織田信長サミットには、現地の小牧 市、NPO市民活動ネットワークとともに、KU-MAも主催団体の一つに名を連 ねており、来る8月30日には、山根一真さんの講演会を皮切りに、来年の サミットに向けてリレー講演会をしていくことになっているんです。「信 長」が「宇宙・子ども・未来」とどういう関連を持って展開されるのか、 楽しみにしていてください。

(YM)

■ワンダフル宇宙(2) 2008年7月9日

 スペースシャトルのラストスパート

 スペースシャトルは、あと10回の打上げを残すのみとなっている。その 10度の打上げスケジュールを、先日NASAが発表した。そして最後のスペー スシャトル(STS-133)の打上げを、2010年5月31日と設定した。ブッシュ大 統領が発表しているスペースシャトルの退役日は2010年9月30日だから、少 し余裕を見て設定したということだろう。

 今年はすでに2人の日本人(土井隆雄、星出彰彦)がスペースシャトルで国 際宇宙ステーションへのフライトを終えており、さらに若田光一飛行士の飛 行も今年末に予定されていた。しかし新たなスケジュールでは、若田さんの 打上げは2009年2月12日ということになっており、3か月という長期の宇宙滞 在が予定されている。若田さんは5月15日、Endeavourに乗って帰還する。

 10回の打上げ予定は以下のとおりである
2008年10月8日:STS-125/Atlantisハッブル宇宙望遠鏡へ 11月10日:STS-126/Endeavour 国際宇宙ステーション(ISS)へ 2009年>2月12日:STS-119/DiscoveryISSへ(若田飛行士搭乗) 5月15日:STS-127/EndeavourISSへ 7月30日:STS-128/AtlantisISSへ 10月15日:STS-129/DiscoveryISSへ 12月10日:STS-130/EndeavourISSへ 2010年2月11日:STS-131/AtlantisISSへ 4月8日:STS-132/DiscoveryISSへ 5月31日:STS-133/EndeavourISSへ
 あのコロンビアの空中分解の直後から2010年の最後のフライトまでの搭乗 員名簿などが、ソユーズを含めて、以下に掲載されている。それによると、 2009年11月20日に野口聡一飛行士がソユーズに搭乗してISSに向かい、2010 年4月にソユーズで帰還する予定になっている。

 http://www.spaceflightnow.com/shuttle/sts125/080707manifest/manifest.gif

 またそれぞれのシャトルミッションの詳細は以下に説明されている。

 http://www.spaceflightnow.com/shuttle/sts125/080707manifest/manifest.html

 日本の古川聡、山崎直子両飛行士のフライトはそれ以降ということになる。 早く飛んでほしいものである。

■宇宙茫茫ヘッドライン

【080707-01】 Arianespace、ProtoStar IとBADR-6の打上げ成功
【080707-02】 ILS、Proton/Breeze Mの打上げ再開は8月14日のInmarsat4-F3打上げ
【080707-03】 Phoenix Mars Lander、氷のサンプル取得に成功
【080707-04】 大型気球でガス質量分析器の実験…スウェーデンから北極を越えカナダに
【080707-05】 中国の神舟7号、生産段階から打上げ実施段階に移行
【080707-06】 EC、Galileoシステムの本格調達を開始…競争的対話方式を採用
【080707-07】 ATK、米空軍から観測等を目的としたサブオービタル飛行用ロケットを受注
【080707-08】 Rocketdyne、太陽熱推進のロケットエンジン開発の追加契約を獲得
【080707-09】 中国、長征5号の1段エンジン及び製造工場に注目すべき進展
【080707-10】 ESAとCNES、火星からのサンプルリターンを論ずる国際会議を主催
【080707-11】 UAE、11月に中東初の宇宙開発関係展示会と国際会議開催
【080707-12】 ロシア、民間資金によるSoyuz TMAのISSへのプライベート飛行に合意
【080707-13】 NASTAR Center、世界初の商業ベースの宇宙飛行訓練を実施
【080707-14】 小惑星・彗星の地球衝突を避けるアイデアコンテストの結果発表
【080707-15】 ESA、大学生によるLunar Robotics Challengeの一次審査結果発表
【080707-16】 NASA、Ares Iの試験機Ares I-Xの試験飛行関連ウェブサイトを立ち上げ
【080707-17】 英国人ロケットマンSteve Bennett、試作ロケットNova 2を公開
【080707-18】 JAXAのウェブサイト内の注目記事へのリンク

【080707-01】
 Arianespace、ProtoStar IとBADR-6の打上げ成功

 7月7日、Arianespaceはギアナの射場から現地時間の17:47(8日06:47JST) に、Ariane 5 ECAにより、ProtoStar I及びBADR-6の打上げを行い、所期の静 止トランスファ軌道への投入に成功した。投入した軌道は249.4km×35,947km 軌道傾斜2度であった。

    ProtoStar Iはサンフランシスコ及びシンガポールを拠点とするProtoStar Ltd.の直接TV放送等を目的とした衛星で、Space Systems/Loral(SS/L)でChainaSat-8として製造されて打ち上げられずに保管されていた衛星を改修した ものでSS/Lの1300プラットフォームをベースとした質量4,100kgの衛星である。

 BADR-6はサウジアラビアのリヤドに本拠地を置くThe Arab Satellite Communications Organization(Arabsat)の衛星で、Astrium製でEurostar通信衛 星シリーズのE2000+モデルをベースにした質量3,400kgの衛星である。この衛 星の通信関係ペイロードはThales Alenia Spaceが提供している。

 今回の打上げはArianeロケットシリーズの184回目の打上げであり、Ariane 5としては40回目で、2008年に入ってから4回目の打上げであった。

 http://www.spaceflightnow.com/ariane/v184/

【080707-02】
 ILS、Proton/Breeze Mの打上げ再開は8月14日のInmarsat 4-F3打上げ

 7月1日、International Launch Services (ILS)は、今年3月の打上げ失敗 の影響で遅れていたProton/Breeze MによるInmarsat PLCの静止衛星Inma- rsat 4-F3の打上げを8月14日に行うことを明らかにした。打上げはバイコヌ ールから行われる。

 衛星はAstrium製で同社のEurostar E3000プラットフォームをベースとして おり、質量は約6トンである。

 http://www.ilslaunch.com/news-070108

【080707-03】
 Phoenix Mars Lander、氷のサンプル取得に成功

 6月28日、NASAのPhoenix Mars Landerは、“Snow White”と名付けられた 場所で、表面を覆っている土壌の下の氷の部分を削る操作を繰り返し、土壌 と氷の境の部分の有効なサンプルの取得に成功した。

 しかしながら、先に4番目のオーブンにサンプルを取り込むために振動を与 えたことによって電気系統のショートを起こしたThermal and Evolved-Gas Analyzer (TEGA)では、他のオーブンへのサンプルの取り込みによっても再び 4番目のオーブンでのショートが起こる可能性があるため、他の分析器での作 業を先行させることとしている。TEGAをもう一度使用することがTEGAをそれ 以上使えなくしてしまうかも知れない状況下で、氷の分析に最も有効なサン プルの取り込みを目指している。

 http://uanews.org/node/20394
 http://uanews.org/node/20421

【080707-04】
大型気球でガス質量分析器の実験…スウェーデンから北極を越えカナダに

 6月28日にスウェーデン北部のキルナ近郊のSwedish Space Corporation (SSC) の運用基地Esrange Space Centerから大型の気球により、火星等の 大気の観測機器の開発を目的としたMEAP (Mars Environment Analogue Platform) が打ち上げられた。

 気球の大きさは334,000m3(直径100m)で、放球後2時間で予定の高度36kmに 到達した。その高度で風に流されて北極を越えた後7月3日にMEAPは切り離さ れてパラシュートで降下し、カナダの北部で回収された。

 MEAPはスイスのベルン大学とスウェーデンのSwedish Institute of Space Physics (IRF) の共同プロジェクトで、火星等の惑星の表面の大気の分析を 行うための高精度のガス質量分析器の開発を目的としたP-BACE (Polar Balloon Atmospheric Composition Experiment)を搭載している。地球の上空 30kmから40kmの大気は火星の表面近くの大気の状態の良い近似となるので、 機器の実証目的で気球による実験が行われたもの。

 また、今回の飛行に際しては、Esrangeからの北極を越える様な長期の気 球の飛行の応用範囲を広げるために、電力分配システムを持った太陽電池、 Iridiumを使った通信システム、保温・保冷の技術、テレメトリ/コマンドシ ステム、GPSを利用した位置決定システム等の新しい装置が搭載されている。 これらが有効であることが実証できれば、これまで主として冬期に行われて きた北極越えの飛行を1年中行うことができる様になる等の発展が期待でき るとされている。

 http://www.ssc.se/?id=5104&cid=11492

【080707-05】
 中国の神舟7号、生産段階から打上げ実施段階に移行

 7月1日、中国の有人宇宙飛行プロジェクトの報道官は、中国として3回目 の有人宇宙飛行に向けて、宇宙船神舟7号と打上げロケット長征2号Fの射場 への出荷前の最終審査が終了したことを明らかにした。

 10月に予定されている打上げに向けて、神舟7号は7月上旬に、長征2号F は8月に入ってから、酒泉衛星打上げセンタに運ばれ、最終試験と打上げ準 備が行われる。

 神舟7号には3人の宇宙飛行士が搭乗し、5日間軌道上に滞在し、その間に 1人の宇宙飛行士による中国初の船外活動を行う計画となっている。その他 に、新しい衛星通信に関する実験も行う予定となっている。

 http://news.xinhuanet.com/english/2008-07/02/content_8472806.htm

【080707-06】
 EC、Galileoシステムの本格調達を開始…競争的対話方式を採用

 7月1日、欧州委員会(EC)はESAの協力の下に、欧州の新しい測位衛星シス テムであるGalileoシステムの衛星及び関連設備、サービスの調達を開始す ることを明らかにした。

 Galileoシステムの構築段階の資金としてEUの一般予算から34億ユーロの 拠出を行うことが決まっており、この予算の下での業者選定をEUのルールで 定める“Competitive Dialogue”(競争的対話方式)という方法で行うもの。 この方法は、最終入札に至る間に、発注者と応募者が個別に契約のあらゆる 側面について対話を行った上で、入札審査では価格のみに囚われずに“経済 的に最も有利な入札”を決定するというものである。

 契約はシステムサポート、地上ミッション部門、地上管制部門、衛星、 打上げサービス、運用の6つの区分で行われることとなっており、一つの 業者が3区分以上の契約を獲得することはできないとされている。

 http://www.esa.int/esaCP/SEM3ODSHKHF_index_0.html

【080707-07】
 ATK、米空軍から観測等を目的としたサブオービタル飛行用ロケットを受注

 7月2日、Alliant Techsystems (ATK)は、米空軍からサブオービタル飛行 を行うロケット並びにその打上げに関する技術支援及びインテグレーション 支援を必要に応じて提供する契約“Sounding Rocket Program Three(SRP-3)” を獲得したことを明らかにした。

 これまでのSRP-1、-2の継続の形の契約で、契約期間は7年間、その間の納 期と数量を定めない(IDIQ)契約で、上限額は2億5,000万ドルとされている。

 この契約で打ち上げるロケットは、既存の固体ロケットモータを用いたも ので、その目的は国防総省関係及びNASA関係の大気観測やミサイル実験のタ ーゲット等幅広い範囲となっている。ATKは同様の打上げを過去10年間に71 回実施している。

 http://atk.mediaroom.com/index.php?s=press_releases&item=828

【080707-08】
 Rocketdyne、太陽熱推進のロケットエンジン開発の追加契約を獲得

 7月7日、Pratt & Whitney Rocketdyneは、アメリカ防衛高等研究計画局 (DARPA)から、受けているHigh Delta-V Experiment Program(HiDVE)の下で の太陽熱推進のロケットエンジンの開発に関して追加契約を受けたことを 明らかにした。
 3月に終了した詳細設計審査(CDR)の結果を受けて、エンジンの製作と地上 での試験が追加され、契約期間が6ヵ月延長となったもの。追加分の契約額 は220万ドルとされている。

 http://www.hartfordbusiness.com/news5971.html

【080707-09】
 中国、長征5号の1段エンジン及び製造工場に注目すべき進展

 7月3日付けのChina View(新華社通信のウェブ版ニュース)は、中国の新し い打上げロケット“長征5号”の開発に注目すべき進展があったことを伝え ている。

 長征5号は低軌道に25トン、静止トランスファ軌道に14トンの打上げ能力 を持つロケットで、1段には推力120トンのケロシン/液体酸素を推進薬とす るエンジンを採用することとなっているが、この程、そのエンジンの第一段 階の試験が無事終了し、年内には地上燃焼試験が行われる見通しが立ったと している。

 このロケットは直径5mで計画されており、鉄道或いはトレーラーでの運搬 が不可能であることから、工場から海南島の新しい射場への海路輸送が考え られており、そのための工場を港のある天津に建設中であったが、既に完成 している。

 http://news.xinhuanet.com/english/2008-07/03/content_8482569.htm

【080707-10】
 ESAとCNES、火星からのサンプルリターンを論ずる国際会議を主催

 7月2日、ESAはCNESと共同でNASAとInternational Mars Exploration Working Group (IMEWG)の協力の下に、7月9日と10日にパリで、火星探査の次 のステップとして火星からのサンプル持ち帰りについて議論を行う国際会議 International Mars Sample Return Conferenceを開催することを明らかに した。

 火星探査に関して国際的な調整の場を設ける目的で組織されたIMEWGは、 火星探査の次のステップを検討するためのタスクフォースとして2007年12 月にInternational Mars Architecture for Return of Samples(iMARS)を スタートさせているが、そこでの検討結果がまとまったのを受けて開催さ れるものである。

 http://www.esa.int/esaCP/SEMAUCSHKHF_index_0.html

【080707-11】
 UAE、11月に中東初の宇宙開発関係展示会と国際会議開催

 6月30日、アラブ首長国連邦は首都アブダビの国立エキシビションセンタ において2008年11月16日から18日の3日間、Global Space Technology Forum を開催することを明らかにした。

 中東において初めて開催される世界規模の宇宙開発と技術の展示と国際 会議であり、各国の政府及び宇宙機関の代表、技術者、科学者、企業の代 表者、投資家、法律家等の広い範囲の参加者を求めており、3日間に亘っ て幅広い議論が展開されることを期待している。なお、この催しの運営に はドバイに本拠を置くStreamline Marketing Groupが当たることとなって いる。

 http://www.ameinfo.com/162019.html

【080707-12】
 ロシア、民間資金によるSoyuz TMAのISSへのプライベート飛行に合意

 7月2日、ロシア連邦宇宙局は、米国のSpace Adventuresとの間で、宇宙船 Soyuz TMAの製造、打上げに必要な経費の負担に関する合意書の署名を済ま せたことを明らかにした。本件については既に6月にSpace Adventuresが、 ロシア側と合意に達したと公表していたが、ロシアとしての公式の発表は行 われていなかった。

 今回の署名で、Space Adventures側が費用を負担することによって、ISS へ向かうSoyuz TMAを完全にプライベートフライトとして2名の一般搭乗者と 操縦のためのロシア人を乗せて打ち上げる約束が公式になったもので、2011 年の打上げに向けて最初の出資者を確保済みとしている。

 これまでに、Space Adventuresの仲介で、Soyuz TMAによるISSの長期滞在 クルーの交替の際に、空き席を利用して5人がISSへの往復飛行を行っている が、2009年春からは、長期滞在クルーの数が現在の3人から6人に増えること によって、クルー交替の際の空き席はなくなることとなっている。

 http://www.itar-tass.com/eng/level2.html?NewsID=12832083&PageNum=0

【080707-13】
 NASTAR Center、世界初の商業ベースの宇宙飛行訓練を実施

 6月30日、Environmental Tectonics Corporation (ETC)は、National Aerospace Training and Research Center (NASTAR Center)における世界初の 商業ベースでのSub-Orbital Space Flight Training Programを6月21日に終 了したことを明らかにした。

 同社では民間人の宇宙への弾道飛行用のトレーニングプログラムを2007年 10月から開始しているが、最初は宇宙への観光飛行を売り出しているVirgin Galacticとの間で、同社の予約客の中の“Virgin Galactic's Founders”と 称される最初の100人の飛行前の訓練を引き受けて実施してきており、完全に オープンな形で希望者を募って行った訓練は今回が初めてであった。

 2日間の訓練は、Virgin?Galacticの宇宙機SpaceShipTwoでの飛行を想定し、 他の施設では体験することができない打上げ時の3Gから宇宙空間での無重量 状態を経て帰還時の6Gまでの加速度の変化を全て体験できるプログラムとな っている。

 http:www.prnewswire.com/cgi-bin/stories.pl?ACCT=104&STORY=/www/story/06-30-
 2008/0004840896&EDATE


【080707-14】
 小惑星・彗星の地球衝突を避けるアイデアコンテストの結果発表

 6月30日、Space Generation Advisory Council (SGAC)は、3月末から6月 上旬にかけて“Move An Asteroid 2008”のタイトルの下で募集していた技 術論文コンテストの結果を発表した。

 このコンテストは地球に衝突する可能性があるとされる小惑星或いは彗星 の衝突の可能性を小さくするためにはどうすれば良いかという課題に対して 33歳以下若い人の斬新なアイデアを求めたもので、参加者には3ページから 10ページの技術論文の提出が求められていた。この結果発表が行われた日は、 最も近年の外部天体の地球との遭遇とされている“Tunguska Explosion”の 100周年に当たる日であった。

 最優秀賞に選ばれたのは、オーストラリアのクイーンズランド大学の機械 工学科の学生 Mary D'Souzaの“A Body Solar Sail Concept for the Deflection of 99942 Apophis”で、小惑星Apophisを反射率の高いフィルムで 包んでApophis全体をソーラーセイル化して太陽風の圧力による軌道変更を 実現しようというアイデア。Mary D'Souzaは9月末にスコットランドのグラ スゴーで開催されるSpace Generation Congress (SGC)とInternational Astronautical Congress (IAC)の両方に招待され、論文発表の場を与えられる。

 次点は英国のバース大学の電子・電気工学科の学生Andrew Baconの“The Use of Electromechanical Resonators for the Mitigation of Earth Threatening Asteroids and Comets”で、対象となる小惑星或いは彗星に電気 機械式の共振器を設置して、強い波動を起こして内部から破壊してしまおう というアイデア。Andrew Baconは、上記の内のSGCに招待され、論文発表の 機会を与えられる。

 なお、このコンテストの運営資金は、Northrop Grumman、Lockheed Martin、 SpaceWorks Commercial及びThe Planetary Societyが提供している。

 http://www.spacegeneration.org/node/2025

【080707-15】
 ESA、大学生によるLunar Robotics Challengeの一次審査結果発表

 7月2日、ESAは3月末から4月末までに募集した大学生による“Lunar Robotics Challenge”コンテストの第一次審査の結果を発表した。8つの大学のチ ームがESAのGeneral Studies Programmeからの資金の提供を受けて設計段階 に進むこととなった。

 このコンテストは、無線誘導のローバ及び操作のためのワークステーショ ンを製作し、月面のクレーターに近似したクレーターの底から土壌のサンプ ルを採取して持ち帰る課題に挑戦するもので、本大会は2008年10月に10間掛 けて開催される予定となっている。

 設計段階に移行した8チームによるキックオフ会議が行われ、各チームは 今後オランダにあるESAの研究センタであるESTECで行われる詳細設計審査 (CDR)に向けて設計作業に取り掛かっている。CDRで設計が承認されると更 に資金の提供が行われ、いよいよハードウェアの製作段階に移行すること となる。

 ローバの設計条件は、質量100kg以下、必要電力2kW以下、大きさ0.5m3以 下で、操作者がクレーターを直視できない状態での遠隔操作が可能なこと となっている。

 与えられている課題は、最初の位置(着陸地点)からクレーターの縁まで移 動し、最高斜度40度のクレーターの壁を深さ15mの底まで下り、そこから少 なくとも0.1kgの土壌サンプルを採取し、最後に着陸地点まで戻ることとさ れている。

 設計段階に移行した8チームは以下の各大学のチームである。各チームに は大会終了までの間、ウェブ上にブログサイトを開くことが求められている。

* Universit?t Bremen (ドイツ)
* Jacobs University Bremen (ドイツ)
* Universidad Politecnica de Madrid (スペイン)
* Oulun Yliopisto (University of Oulu) (フィンランド)
* Universit? di Pisa (イタリア)
* Scuola Superiore Sant'Anna Pisa (イタリア)
* Surrey Space Centre, University of Surrey (英国)
* Swiss Federal Institute of Technology (スイス)

 http://www.esa.int/esaCP/SEMGAASHKHF_index_0.html

【080707-16】
 NASA、Ares Iの試験機Ares I-Xの試験飛行関連ウェブサイトを立ち上げ

 7月2日、NASAは次期有人打上げロケットAres Iの最初の試験機Ares I-Xの 試験飛行に関するウェブサイトを開設したことを明らかにした。

 ウェブサイトでは2009年春に予定されている試験飛行に向けて、試験の目 的、関連の資料、画像、映像等を提供していくとしている。

 http://www.nasa.gov/home/hqnews/2008/jul/HQ_M08131_Ares_I-X_Website.html

【080707-17】
 英国人ロケットマンSteve Bennett、試作ロケットNova 2を公開

 7月1日、英国で私財を投じて宇宙旅行ができるロケットを開発している “ロケットマン”と称されているSteve Bennettは、英国マンチェスター郊 外にあるサルフォード大学でその試作機“Nova 2”を公開した。

 Nova 2は全長約18m、質量約1トンで高度37kmに達する能力を持つとされ ており、Bennettは2009年秋には無人での試験飛行を行いたいとしている。

 その成果を受けて、高度100kmへ3人を運ぶロケット“Thunderstar”の製 作に入り、2013年までに打ち上げるとしている。3人乗りのカプセルはパラ シュートで帰還する計画となっている。

 Bennettはこのロケットによる商業宇宙飛行の打上げ基地とするために既 に米国ニューメキシコ州に20エーカーの土地を購入済みであるが、全ての計 画の実現には、総額1,100万ポンドの内、700万ポンド(約14億8,200万円)を これから確保しなくてはならないとしている。

 http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-1030864/Toothpaste-technician-turned-
 rocket-engineer-help-UK-cross-final-frontier.html


【080707-18】
 JAXAのウェブサイト内の注目記事へのリンク

6/30 ISASニュース2008年6月号
6/30 研究開発本部 石川隆司本部長「複合材料功労者メダル」受賞
7/1 ISS・きぼうウィークリーニュース第300号
7/1 私たちの地球を守るために〜環境問題に貢献するJAXAの取り組み〜
7/1 平成19年度における宇宙航空研究開発機構の懲戒処分の状況について
7/1 陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)による森林観測画像の一般公開について
7/2 陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)の成果〜宇宙利用の拡大に向けて〜
7/2 地球が見える:太平洋を渡る様々なエアロゾル
7/3 第24回タウンミーティング開催報告
7/3 「かぐや」の社会活動:教育用メディア貸し出し
7/3 「だいち」による平成20年岩手・宮城内陸地震の緊急観測結果について(5)
7/4 「だいち」による平成20年岩手・宮城内陸地震の緊急観測結果について(6)
7/4 種子島スペースキャンプ2008 参加者募集中
7/4 あけぼの(EXOS-D)プロジェクトマネージャから
7/4 名古屋大学と宇宙航空研究開発機構との連携協力協定の締結について
7/4 シーズンレポート 2008年4月−6月
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