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メールマガジン「週刊KU-MA」 第28号          [2009.1.14]

■目次

(1)YMコラム
     「雪の日本の合間に」

(2)ワンダフル宇宙
     「「宇宙の学校」の巨大な可能性」

(3)宇宙関連ニュース「宇宙茫茫」

■YMコラム(28) 2009年1月14日

 雪の日本の合間に

 雪は日本のほとんどの地域の風物詩です。あわただしく新幹線で移動す る間に車内誌を読んでいると、小澤實さんの素敵な文章に出会いました。 いつのことだったか、「閑かさや岩にしみいる蝉の声」の句について、私 のつたない経験を述べたことがありましたが、あの中学1年生のときの国 語の授業の一件以来、芭蕉の句は、私にとっていつも生きていくセンスを 磨く絶好の材料でありつづけました。

 小澤さんによれば、名古屋の現在の中日病院のあたりに、かつて書林風 月堂という古書店がありました。そこの主人である長谷川孫助(俳号は夕 道:せきどう)を芭蕉が訪ねたときに雪が降り出したそうです。古本の匂 いに雪の匂いが加わると、途端に詩情が湧き出るのが俳人というものなの でしょう。芭蕉は即座に詠いました

    ──いざいでむ ゆきみにころぶところまで

 芭蕉は『笈の小文』の旅の途中だったようです。

 その後、これが『笈の小文』に収められるときには、初めの5文字が 「いざゆかむ」に変えられています。

    ──いざゆかむ ゆきみにころぶところまで

 どうでしょうか。「いでむ」が「ゆかむ」になっただけですが、確かに 明るい調子が出現しています。私は思いました。うーん、「ゆ」の音を介 して「ゆかむ」と「ゆきみ」という二つの言葉の語感が響きあっているん だな、と。それに「行く」と「転ぶ」という対比が加わって、一句をダイ ナミックに仕立てているかな、という感想を持ちました。

 ところが芭蕉はそれでは終わらなかったのです。次に『花摘』という句 集に収めるときには、上五が「いざさらば」に変えられました。

    ──いざさらば ゆきみにころぶところまで

 この「さらば」は「さようなら」ではないでしょう。「さあらば」で 「そうならば」つまり「雪が降ってきたからには(出かけようじゃないか)」 という意味合いだと考えられます。これは勢いがある句になりましたね。

 一番初めのかたちが、単に「出て行く」「転ぶ」という対照のおかしさ を吟じたものだったのが、二番目には見事に表現を洗練されたものに推敲 し、最後には、刹那的な想いや表現の技巧を抜き去って、雪の中に友人と ともに大喜びで駆け出して行くという、実に人間らしい句に昇華させ切っ たのですね。そこに、芭蕉が自分の経験を見つめながら自身の句境を完成 させていく芸術創作の見事なプロセスを、ここで再び感じ取ることができ ます。

 小さな一つ一つの経験を見つめながら、確実に自分を成長させていく人 間の格闘は、多くのことを教えてくれます。私たちの生きていく道もかく ありたいものです。 

(YM)

■ワンダフル宇宙(28) 2009年1月14日

 「宇宙の学校」の巨大な可能性

 KU-MAでは、「宇宙の学校をあなたの手であなたの街に」というアピー ルをしています。下記のホームページをクリックしてみてください

 http://www.ku-ma.or.jp/spaceschool/spaceschoolindex.html

 「教育」の2字がテレビや新聞に出ない日はなく、言うまでもなく現在 の日本の最大の課題の一つになっていることは周知のとおりです。教育関 連のイベントは実に数多く、善意の人々によって実施されており、日本の 将来にとって心強い限りです。

 ここで指摘したいのは、無数のイベントを見ていると、一回こっきりで 終わってしまうものが多いということです。イベントというものは、主催 者にとって大変な苦労が伴います。だから成功すれば満足感もあり、明日 への活力も生まれてこようというもの。事実それなりの効果も子どもたち に現れるでしょう。

 しかし参加した圧倒的に多くの子どもにとっては、イベントが一回こっ きりの孤立したものであればあるほど、それらは年に一度の花火大会みた いなものなのです。

 たとえば私個人にとっては、小学校のときに天体望遠鏡を初めてのぞい て、そこに見つけたものが、満月をちょっと過ぎた頃合の陰影のくっきり した、実に素晴らしいお月様だったことが、後で考えてみると「宇宙」の 道に進む最大のきっかけだったような気がします。子どもの頃というのは、 確かにたった一回の経験で人生の方向が決まるような場合もないわけでは ありません。とは言っても、やはりそれは稀なことだと思いますね。

 主催者にとって大変でも、子どもたちにとっては淡い経験に過ぎない─ ─この溝をどう埋めていくかが、本当の意味で子どもたちの不断の成長を 願う大人たちの現代の大きな課題だと思っています。それはイベントとイ ベントの谷間という、「主催者不在」の長い長い時間帯をどうやって繋げ て行くかということです。イベントを開催した後、次のイベントまでは、 子どもたちは通常は主催者と関係がありません。放っておかれますね。こ の接触の空白期間、子どもたちは友人と過ごし、家族と過ごすわけで、ふ つうは参加したイベントのことは淡い思い出としてあらかた忘れていきま す。

 繰り返しますが、それでもイベントは、「チリも積もれば山となる」効 果は、もちろんあるのです。あるのですが、効果が主催者の考えるほどに は有効につながっていないということなのです。どうすればそれが効果的 に子どもたちの日常に継続して生きていくだろうか? これが現在のさま ざまな教育イベントの最大の課題であろうと思うのです。

 KU-MAは、そのイベントの「一過性」を乗り越える有効な方法の一つが、 上記のホームページに提起した「宇宙の学校」であろうと考えています。 イベントとイベントの谷間は、主催者にとっては「谷間」でも、これを家 庭に託せば、実に充実した子どもの大いなる成長の場になるのだというこ とが、数少ない「宇宙の学校」の成果から証明されているわけです。

 イベントの一過性を乗り越えるためのもう一つのカギは、各種の教育イ ベントを主催している大人たちが、縄張りを越えて連携しあうことです。 どうしても自分の組織のやるイベントを盛り上げるために、イベントの主 催者同士はライバルとして機能しがちになりますが、みんなほとんど同じ ような願いを持っているので、スポーツであろうと、宇宙であろうと、発 明であろうと、手をつなぐ方法はあるはずです。KU-MAは、そうした連携 の核になるべく努力するつもりです。「宇宙の学校」とは別の、それが今 後の大きなもう一つの私たちの課題ですね。

 それはさておき、昨年6月のKU-MA創設以来、さまざまな機会をとらえ て全国を回り、KU-MA活動の種まきをやってきました。各地の自治体、学 校の先生方、青少年育成団体、草の根の教育活動を展開していらっしゃる 方々、……実に多くの人たちと交わり、熱心な議論もたびたびありました。 昨年のスケジュール・ノートをもとにしてその場所を日本地図にプロット してみると、驚くなかれ、60箇所を超えています。北は北海道から南は沖 縄まで、全くよくもこんなに飛行機や新幹線やローカル電車に乗ってきた ものです。そのそれぞれ真剣に取り組んだ成果が、近い将来それぞれの地 域で特色を持った「宇宙の学校」となって開花するといいなと期待してい ます。

 すでに実施している場所は3箇所にしか過ぎませんが、そのすべてで子 どもづくり、家庭づくり、街づくりの新しい波が育成されつつあります。 必ずや日本を変える力強い流れができてくるということが、その経験から 予見できます。

 みなさんの町でも、ぜひみなさんの力で「宇宙の学校」を開きませんか。 どうやっていいか見当はつかない場合もあるでしょうが、そのときはKU- MA本部と連絡を取ってください。実現する手立てを徹底して話し合う機会 を作ります。昨年までは、「宇宙の学校」の助走のときでした。今年を 「宇宙の学校」にとって、全国展開の重要なステップの年にしようではあ りませんか。

■宇宙茫茫ヘッドライン

【090112-01】 STS-119ミッションに向けDiscovery組立棟に移動
【090112-02】 中国、神舟7号から放出した小型衛星の任務終了
【090112-03】 NASAとNSF、南極大陸で新設計の大型気球実験実施中
【090112-04】 NASA、Ares Vの設計のフェーズ1のRFPを発行
【090112-05】 Arianespace、Intelsatとオプション含みで5基の衛星の打上げ契約締結
【090112-06】 ULA、Atlas 5によるバンデンバーグからの偵察衛星打上げ契約獲得
【090112-07】 SPACEHAB、ロシアのISS取り付けモジュールの射場取り扱いを担当
【090112-08】 NASA Lunar Science Institute、7つの研究チームへの資金提供を決定
【090112-09】 コロラド大学ボルダー校、月の塵の観測装置の開発を担当
【090112-10】 Arianespaceの2008年の実績と2009年の展望
【090112-11】 NASA、シャトルの延命には年間30億ドルが必要との正式見解を示す
【090112-12】 Northrop Grumman、7つの部門を5つに集約
【090112-13】 JAXAのウェブサイト内の注目記事へのリンク

【090112-01】
STS-119ミッションに向けDiscovery組立棟に移動

 1月7日、NASAは2月にSTS-119ミッションで打上げを予定しているスペー スシャトルDiscoveryの組立棟への移動を完了した。

 組立棟において、外部推進薬タンクET-127及び2本の固体補助ロケット との結合が行われ、14日には射点への移動が行われる予定とされている。

 STS-119の打上げターゲット日は2月12日で、主ミッションはS6トラス及 び太陽電池パネルの取付であり、日本の若田宇宙飛行士が約3ヶ月のISS長 期滞在に向けて搭乗して行くこととなっている。

 http://www.nasaspaceflight.com/2009/01/discovery-rollover-to-vab-completed-following-late-tire-change/

【090112-02】(関連記事:【081006-04】)
中国、神舟7号から放出した小型衛星の任務終了

 1月4日、北京の航空宇宙管制センタは、2008年9月の神舟7号での船外活 動の後に放出した小型衛星BX-1が、当初予定していた100日間のミッショ ンを無事終了したことを明らかにした。

 BX-1は軌道上に残された神舟7号の軌道モジュールの周りを最遠点7.6km、 最近点3.8kmの楕円を描いて周回する軌道に投入されており、2台のカメラ で多くの写真の撮影を通じて、軌道上での衛星のモニタ技術の確立に寄与 した。

 http://news.xinhuanet.com/english/2009-01/04/content_10603324.htm

【090112-03】
NASAとNSF、南極大陸で新設計の大型気球実験実施中

 1月8日、NASAとNational Science Foundation(NSF)は、新設計のスーパ ープレッシャー気球の実験が順調に行われていることを明らかにした。

 Ultra Long Duration Balloon(ULDB)の実用化を目指した実験で、今回 は700万立方フィート(約20万立方メートル)のプロトタイプ気球を12月28 日に南極大陸のマクマード基地から放球したもので、1月8日現在も高度約 34kmの上空で安定な状況を保っている。

 スーパープレッシャー気球は、表皮に伸展性がある材料を使った通常の 気球と異なり、上空での気圧の低下及び日射の有無(温度変化)に拘わらず 同じ体積を保てる様な構造(カボチャの様な形状)と材料を用いて内圧を外 気圧よりやや高めに保っている気球で、体積変化が無いことから常に同じ 浮力を得て、同じ高度に長期間滞留することができる気球である。

 NASAでは将来的に今回のプロトタイプの3倍以上の2,000万立方フィート の気球に1トンの観測機器を搭載し、高度33kmに100日間滞留させることを 目指している。

 http://www.nasa.gov/home/hqnews/2009/jan/HQ_09-003_Antarctic_Balloons.html

【090112-04】(関連記事:【081201-06】)
NASA、Ares Vの設計のフェーズ1のRFPを発行

 1月5日、NASAは次期の大型ロケットAres Vの設計のフェーズ1の業者選 定を行うための提案要請(RFP)を発行した。(注:Aresの英語の発音は“エ リーズ”に近い。)

 提出の期限は2月9日とされており、その後1、2ヶ月の間に業者選定が行 われ、契約期間1年半の契約に入る予定。この契約には、2回の1年間の延 長オプションが含まれることが予定されている。

 提案は、シュラウド(月着陸船収納部)、地球出発ステージ(2段)、コア ステージ(1段)、電子システム(ハード及びソフト)並びに固体補助ロケッ トの5つのワークパッケージ別に行うこととされており、作業の範囲はAres Vの運用コンセプト、開発要求を定義し設計コンセプトを詳細化するもの で、NASAが行うシステム要求及びシステム定義の審査に向けての作業とな る。

 http://www.nasa.gov/home/hqnews/2009/jan/HQ_09-002_AresV_RFP.html

【090112-05】
Arianespace、Intelsatとオプション含みで5基の衛星の打上げ契約締結

 12月30日、ArianespaceはIntelsatとの間で、特定しない1基の衛星の打 上げサービス提供契約を結んだことを明らかにした。この契約には更に4 基の衛星を打ち上げるオプションがついており、全部で5基の衛星を2011 年から2015年の間にAriane 5またはSoyuzで打ち上げることとなる。

 Arianespaceでは、これまでにIntelsatの衛星を48基打ち上げており、 今回の契約獲得はこの間に培われた信頼の結果であるとしている。

 http://www.arianespace.com/news-press-release/2008/30-12-08-Intelsat-contract.asp

【090112-06】
ULA、Atlas 5によるバンデンバーグからの偵察衛星打上げ契約獲得

 1月8日、米空軍はUnited Launch Alliance(ULA)との間で、バンデンバ ーグからのAtlas 5によるNational Reconnaissance Office(NRO)の偵察衛 星の打上げ契約を結んだことを明らかにした。契約額は9,600万ドルとさ れている。

 打上げは2009年の後半に行われる予定となっており、Atlas 5によるバ ンデンバーグからの打上げは2008年3月の初打上げ以来で、2回目となる。

 なお、ULAが行う2009年初の打上げは1月13日に予定されている、ケープ カナベラルからのDelta IV Heavyによる偵察衛星NROL-26の打上げで、バ ンデンバーグからは、2月4日に予定されているDelta IIによるNOAA-N Pri- meの打上げが初となる。

 http://www.santamariatimes.com/articles/2009/01/09/news/centralcoast/news06.txt

【090112-07】
SPACEHAB、ロシアのISS取り付けモジュールの射場取り扱いを担当

 1月5日、SPACEHAB, IncorporatedはロシアのRSC Energiaとの間で、ISS に取り付けるロシアのMini Research Module (MRM1)の打上げ前の射場で の取り扱いを請け負う契約の基本合意に達したことを明らかにした。

 MRM1の打上げは、2010年4月にスペースシャトルのSTS-132ミッションで 行われる計画となっており、SPACEHABが請け負うのは、ケープカナベラル で行われるシャトル搭載前の準備段階の作業である。

 http://www.spacehab.com/news/2009/09_01_05.htm

【090112-08】
NASA Lunar Science Institute、7つの研究チームへの資金提供を決定

 1月9日、NASAはエイムス研究センタが管理するNASA Lunar Science In- stitute (NLSI)の下で7つの研究チームを選定し、資金提供をすることを 明らかにした。

 NLSIは全国に分散している研究者で構成したチームに対し、NASAの将来 の月への科学ミッションに繋がる研究を進めるための資金を投入し研究の 管理を行う組織であり、2008年4月にスタートし、2008年6月から公募を開 始しており、今回、初めての公募によるチームの選定が行われたもの。

 研究テーマと中心になる研究者の所属機関(研究資金を受ける機関)は以 下の通り。

* The Moon as Cornerstone to the Terrestrial Planets:
The Formative Years、ブラウン大学

* Scientific and Exploration Potential of the Lunar Poles、
ジョンズ・ホプキンス大学応用物理学研究所(JHUAPL)

* Impact Processes in the Origin and Evolution of the Moon:
New Sample-driven Perspectives、Lunar and Planetary Institute

* Dynamic Response of the Environment at the Moon、
NASAゴダード宇宙飛行センタ

* Understanding the Formation and Bombardment History of the Moon、
Southwest Research Institute(SWRI)

* Lunar University Node for Astrophysics Research(LUNAR):
Exploring the Cosmos from the Moon、コロラド大学ボルダー校

* Colorado Center for Lunar Dust and Atmospheric Studies(CCLDAS)、
コロラド大学ボルダー校

 http://www.nasa.gov/home/hqnews/2009/jan/HQ_09-004_Lunar_Institute_members.html

 上記の中のコロラド大学ボルダー校の“LUNAR”は、期間4年、資金600 万ドルで月面からの種々の天文観測の実現を目指すもので、月の裏側に低 周波の電波アンテナ群を設けて宇宙の140億年の歴史の中での最初5億年の 音を捉える提案も含まれている。

 また、CCLDASは期間4年、資金500万ドルで、月の表面の塵と月の大気に ついての研究のセンタとなるもので、地上で月面の環境を再現し、月面で 使用する機器類の実用前試験を行うことも計画されている。

 http://www.colorado.edu/news/r/e90719f928af57969f597c0d44e3a8ec.html

【090112-09】
コロラド大学ボルダー校、月の塵の観測装置の開発を担当

 1月9日、コロラド大学ボルダー校は、NASAから、月の大気と塵の探査機 Lunar Atmosphere and Dust Experiment Explorer(LADEE)ミッションに搭 載する塵の観測装置Lunar Dust Experiment(LDEX)の設計、製作をするた めに600万ドルの資金提供を受けることを明らかにした。

 LADEEは2011年に打ち上げられ、NASAが計画している月への有人飛行の 前に、月の表面の状況、塵への環境の影響等を調べることを目的としてい る。

 LDEXは、NASA Lunar Science Instituteの下でボルダー校に設けられる Colorado Center for Lunar Dust and Atmospheric Studies(CCLDAS)で最 初に試験とキャリブレーションが行われる機器となる。

 http://www.colorado.edu/news/r/7b5ab0b517e1cc3413a0585cf5c190eb.html

【090112-10】
Arianespaceの2008年の実績と2009年の展望

 1月6日付けのプレスリリースでArianespaceは2008年の実績と2009年の 展望について次の様に述べている。

 2008年も従来の実績に沿った回数の打上げを行った。Ariane 5が5回と Soyuzが1回で、合計70トン以上のペイロードを打ち上げた。

 打ち上げたペイロードは、ISSに向かったAutomated Transfer Vehicle (ATV)の初号機であるJules Verne及び10基の静止衛星であり、静止衛星 は全世界の打上げの半分を打ち上げている。

 Ariane 5は連続28回の打上げ成功を記録しており、2007年8月からの1年 間で9回の打上げを記録している。

 打上げサービス契約の受注に関しては、2008年に全世界で行われた18回 の公開受注競争のうち13回の受注に成功しており、更に欧州の測位衛星シ ステムGalileoの衛星群の打上げを担当することも決まった。

 この結果、Arianespaceの打上げ予定表には27基の静止衛星と、Soyuzで 7基、Ariane 5で8基の合計で15基の他の軌道への打上げがリストアップさ れている状況となった。なお、この中にはGalileoの打上げは含まれてい ない。

 2008年の全世界での競争による打上げ契約の締結18件は2007年の25件か ら比べると大きな落ち込みを見せており、且つ、衛星の大きさも小さくな る傾向で、Arianespaceが獲得した13基の静止衛星の中の7基は“3トン” クラスであり、“6トン”クラスは殆ど無い。

 2009年にはHerschel-PlanckミッションとTerrestar-1ミッションを含ん で6回から8回のAriane 5の打上げを予定しており、Soyuzのギアナからの 初打上げ及び、開発中の小型の打上げロケットVegaの初飛行も2009年中に 予定されている。

 http://www.arianespace.com/news-press-release/2009/06-01-09-2008-2009-focus.asp

【090112-11】(関連記事:【081110-18】)
NASA、シャトルの延命には年間30億ドルが必要との正式見解を示す

 1月8日、NASAのGriffin長官は2010年9月に予定されているスペースシャ トル引退を遅らせて、引き続き飛行させるためには1年間に30億ドルが必 要であるとの結論を得たことを明らかにした。

 これは、シャトルの引退と2015年3月に予定されている次の有人打上げ システムであるAres I及びOrionの初飛行の間の4年半のギャップを短くす るためにシャトルの引退を遅らせることを考えるべきだとしているオバマ 次期大統領の要請により行った詳細検討の結果として示されたもの。

 また、同時にGriffin長官はシャトルの引退を遅らせて10回の追加飛行 を行うとした場合、その間に致命的な事故が発生する確率は1/8となると している。これは、現在のシャトルの飛行に際しての致命的事故のリスク として認めている1回の飛行当たりの確率1/80をベースとしている。

 この検討とは別に、新しい有人打上げシステムの開発に、ここ2年間で 30億ドルを追加で注ぎ込めば、初飛行を1年早められるとの検討結果もあ り、大統領選の終盤ではオバマ、マケイン両候補とも、追加支出が必要と の見解を示していた。

 一般的には、単にシャトルの引退を遅らせることは、その間の次期シス テム開発への予算カットに繋がり、問題とされているギャップの解消には 繋がらないとの見方がされており、現実的な話として、追加予算として60 億ドルを用意して30億ドルでシャトルの引退を1年遅らせ、残りの30億ド ルで次期システムの初飛行を1年早めて、ギャップを2年半に縮めることを 検討すべきとの意見も出されている。

 http://news.yahoo.com/s/ap/20090108/ap_on_sc/nasa_shuttle;_ylt=Asx2loIi8a1_jV7OSgyH5VqHgsgF

【090112-12】
Northrop Grumman、7つの部門を5つに集約

 1月7日、Northrop Grumman Corporationは、従来7つであった事業部門 を5つに集約することを明らかにした。

 組織変更の1つは、従来のIntegrated Systems部門とSpace Technology 部門を統合して新しくAerospace Systems部門とする。

 もう1つは従来のInformation Technology部門とMission Systems 部門 を統合して新しくInformation Systems部門とする。

 以上の変更により、新しい組織はAerospace Systems、Electronic Sys- tems、Information Systems、Shipbuilding及びTechnical Servicesの5部 門となる。

 http://www.irconnect.com/noc/press/pages/news_releases.html?d=157242

【090112-13】
JAXAのウェブサイト内の注目記事へのリンク

1/5
「だいち」によるインドネシア地震の緊急観測結果
1/5
宇宙教育活動写真の募集開始について
1/5
「JAXAリポジトリ(研究開発成果)」サイト公開
1/6
ISS・きぼうウィークリーニュース第325号
1/6
パンフレット「夢をかたちにJAXA航空科学技術の成果」掲載
1/7
温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)H-IIAロケット15号機の打上げ準備状況について
1/7
JAXAモニター募集のお知らせ>
1/7
地球が見える:合掌造りの里、白川郷
1/8
平成20年度桜島火山爆発総合防災訓練における技術試験衛星VIII型「きく8号」を用いた通信実験等の実施について
1/8
H-IIBロケット試験機用LE-7Aエンジン領収燃焼試験の実施について
1/9
H-IIBロケット試験機用LE-7Aエンジン領収燃焼試験の結果について
1/9
地球環境変動観測ミッション第2回研究公募のお知らせ

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