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メールマガジン「週刊KU-MA」 第32号          [2009.2.11]

■目次

(1)YMコラム
     「奈良→京都→名古屋→小牧→立川」

(2)ワンダフル宇宙
     「「はやぶさ」地球帰還の途に」

(3)宇宙関連ニュース「宇宙茫茫」

■YMコラム(32) 2009年2月11日

 奈良→京都→名古屋→小牧→立川

 先週からは再び旅ガラス、さまざまなことに出会いました。

2月5日(木)奈良へ。近鉄の橿原神宮前で下車した時は、すでに夕暮れ。 近くの飛鳥の風景、高松塚古墳の情景などが頭をよぎりましたが、それも 空しい想像だけに終わりました。高取まで運んで行っていただいての会食 は、奈良県立教育研究所の人たちと、楽しくも有意義なものでした。私な どは素人ながら、本当に教育現場を真剣に見つめ続けている人たちとの熱 い議論が、私の疲れた体を鞭打ってくれました。すぐ南は吉野。桜の季節 に訪れてヤマザクラを心行くまで眺めたいとの想いが沸々。

 2月6日(金)奈良県教育研究所で講演。「宇宙の学校」が地域・家庭・ 学校を結ぶという脈絡には、大いに賛同の声があったようです。研究所の 所長さんの重厚な人柄が、ひときわ頼もしく見えました。以下は、所長さ んからいただいたメールからの抜粋。

──2月6日の当研究所の教育セミナーには、御講演を賜りありがとうご ざいました。講演時間が本当に短く感じられる、有意義なお話をありがと うございました。宇宙だからということではありませんが、奥行きも幅も 広い内容で感心いたしました。拝聴した何人かの人たちと話をしておりま したが、異口同音に触発された、もっと多くの方々に聴かせたいというこ とを申しておりました。私ども研究所にとりましては、家庭教育、理数教 育の充実が大きな課題となっておりますが、重要な御示唆をいただけたと 喜んでおります。また、御講演なり、場合によっては演習なりの機会を設 け、御指導いただければと考えております。──

 これからの奈良での宇宙教育の展開が楽しみです。飛鳥の地に(薄い) 後ろ髪を引かれながら、田原本駅にて近鉄乗車。

→新祝園駅へ、そして国際高等研究所へ。近く出される有人飛行に関する レポートに掲載する写真等の著作権につき、著作権の最高権威である北川 善太郎先生から御教示を仰ぐ。

→京都へ。京都大学で松本紘総長と会う。10年ぶりぐらいかなあ。お互い 白髪が増えて・・・。来る3月7日の「宇宙と人間」シンポジウム(学士会 館)のパネルの下打ち合わせ。

→名古屋へ。三菱重工業の友人と懇談。昔話に花が咲く。

→小牧へ移動。名鉄小牧ホテル泊。

 2月7日(土)小牧で9月の信長サミットに向けた「心のリレー講演会」 第三弾『好奇心・宇宙の始まりとは?宇宙の果てとは(東京大学の佐藤勝 彦先生)』。たっぷりと1時間半、世界の宇宙論をリードする勝彦先生に お話しいただく贅沢な講演会でした。詳しくはKU-MAのHPに。夜は、主催 した小牧市の市民活動ネットワークの松田さんたち、名古屋市立科学館の 野田課長たちもご一緒に楽しいひととき。

 2月8日(日)名古屋から早朝の新幹線に乗車。小牧からKU-MAの同志、 佐橋克己さんに車で送っていただき恐縮。ところが、駅前の小さな駐車場 で、車と車を隔てる高さ20 cmくらいの仕切りに足が引っ掛かって転倒、 ズボンの膝に大きな穴が空いてしまいました。気がついてみると、左手の 拇指の先がざっくりと抉れていました。そのまま新横浜→八王子→立川へ。 会場の錦学習館に到着し、穴のあいたズボンの言い訳をしながら、立川の お父さん、お母さん、子どもたちに「宇宙の学校」プレイベントでの説明。 仲間と昼食。やっと帰宅。この転倒に関し、「年をとると転びやすくなり ますから」という趣旨の有難いメールをいただきました。しかしながら、 これは年をとったための転倒ではなく、20 cmほどの高さの引っ掛かりに目 が行かなかったための不可抗力であることを申し添えておきます。私はま だまだ元気ですので。念のため。

 2月9日(月)相模原の「かなもり内科」で糖尿病の定期検診。A1αの値 は、若干持ち直してはいますが、まだまだ。禁酒とカロリー制限はしばら く続けなければならないようです。同病の方々、頑張りましょう。立川の お母さんから、嬉しいメールが届いていました。お名前は伏せますが、そ の一部を抜粋させていただきます。

──本日は、大変丁寧でわかりやすいお話と、楽しい実験に参加させてい ただき、本当にありがとうございました。親子ともども、・・・大感激し ました! 息子の○○は、本当に宇宙が大好きな1年生で、毎日宇宙の図 鑑や本をたくさん広げては、1日中、本当に飽きずにずーっと、宇宙ステ ーションの絵をかいたり、きぼう実験棟や、衛星いぶきの絵をかいたり、 星座や惑星や太陽系や銀河の名前と絵をずらーっとかいたり、寝る前には、 ホームスターという室内プラネタリウムを見ながら星座の話をしながら眠 りについたりしています。また、宇宙の映画のスターウォーズの細かいL EGOブロックで、スペース シップを熱中して作ったりしています。と にかく、宇宙に関する細かーい絵や、工作、小さなブロックが大好きです。

 ・・・親としていつも考えてるんですが、宇宙の仕事につく夢をかなえ るために、ものづくりが好きな個性をいかしつつ、他に今からするべき学 習はどんな事か・・・。先日の温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」の発 射の時は、打ち上げ時間は学校で、見られませんでしたが、JAXAのHPに応 援メッセージをはりきって送っていました。また、今日の先生のお話で、 冒険心と、好奇心と、匠の心と、わかりやすく整理して宇宙のお仕事をお 教えいただき、今まで宇宙飛行士になりたいといっていたのですが、宇宙 には行きたいけど、「ぼくは、絵を描いたり、物を作るのが大好きだから、 やっぱりロケットを 作る人になろうかな」と、7歳にして少し夢が現実 味をおびてきたようで、より具体的に夢に向かう気持ちが芽生えたようで す。

 ・・・それに、本人が勇気をだして、本物の宇宙博士に話しかけてみ たら、ほんとうにやさしくお話くださって、やさしく抱きかかえてくださ って、ものすごく緊張していましたが、・・・本当にうれしかったようで す。本当にありがとうございました。・・・また、ぜひ、立川で宇宙学校 が開かれることを楽しみにしております。──

 嬉しいことです。立川での展開も非常に楽しみです。

(YM)

■ワンダフル宇宙(32) 2009年2月11日

 「はやぶさ」地球帰還の途に

 ふたたび「はやぶさ」の季節がやってきました。

 ご存知「はやぶさ」について。2003年に内之浦から打ち上げられ、波乱 万丈のイトカワ探検を終えた「はやぶさ」は、その後「静かに漠然と」地 球に向かう旅路の途についていました。このたび、一昨年10月18日以来の 「冬眠モード」を終え、さる2月4日11時35分にイオンエンジンに再点火、 動力飛行を開始しました。いよいよ本格的に地球をめざすのです。

 これから、来年3月頃までイオンエンジンによる加速を積み重ねていき、 地球帰還に向けた第2期の軌道変換を実施するわけです。満身創痍の「は やぶさ」ですので、その旅路からは、まだまだ目が離せません。現在のと ころは、元気に惑星間空間を航行中であることをご報告しておきます。

 「はやぶさ」搭載のイオンエンジンからは、イオン化したキセノンが秒 速30kmもの高速で放出されます。その反動によって加速するわけですが、 何しろ推力が小さいので、少しずつ少しずつ軌道を変更をしつつ、これか ら1年余りをかけて地球を目指すのです。「チリも積もればヤマとなる」。

 私が計算したわけではありませんが、「はやぶさ」と現在月周回軌道上 にいる「かぐや」とは、同じ写真に納まってしまうくらいの方角にいるら しいですよ。もちろん距離は、「はやぶさ」が3億km、「かぐや」が40万km ですから全然違いますけどね。

 今回のイオンエンジンの駆動開始に当たっては、これまで慣性飛行を続 けてきた「はやぶさ」のリアクションホイールを駆動させ、三軸姿勢制御 を確立後、2月4日にイオンエンジンを再点火させて動力飛行を開始したの です。この日、午前11時35分(日本標準時)、イオンエンジンの再点火を 確認しました。

 来年3月以降は、4月頃から6月頃まで、ある程度地球に近づいてきた 「はやぶさ」を、地球の軌道にもっと精確に近づける誘導を行い、2010年 6月、カプセルを大気圏に突入させる計画です。

 ここまで、イオンエンジンの宇宙での作動合計時間は3万1000時間、軌 道変換量(イオンエンジンによる加速量)は、1700m/sに達していますが、 推進性能も推進剤残量も十分に余力を残しています。地球帰還までに必要 な残り軌道変換量は、400m/sです。

 厳しい作業が始まりました。有終の美を求めて懸命に青春を燃焼させる 「はやぶさ」チームに、熱い声援をお送りください。「はやぶさ」の軌道 については、以下をクリックしてください。

 http://www.isas.ac.jp/j/enterp/missions/hayabusa/today.shtml

(YM)

■宇宙茫茫ヘッドライン

【090209-01】 JAXA、「はやぶさ」の地球帰還に向けた第2期軌道変更を開始
【090209-02】 ULA、バンデンバーグからDelta IIによるNOAA-N Primeの打上げ成功
【090209-03】 STS-119ミッションDiscoveryの打上げ、2月22日以降に遅れ
【090209-04】 ISSの軌道修正時に構造振動発生…ダメージは無し
【090209-05】 ISSにドッキングしていた物資補給船Progress M-01M、ISSから離脱
【090209-06】 イラン、国産ロケットSafir-2による国産衛星Omidの打上げ成功
【090209-07】 ESA、ISSに長期滞在するFrank De Winneのミッション名をOasISSに決定
【090209-08】 Arianespace、Hispasat 1Eの打上げサービス契約を獲得
【090209-09】 Arabsat、Astrium/Thales Aleniaに衛星2基発注・・・打上げはArianespaceで
【090209-10】 Gazprom、Thales Aleniaに衛星2基発注・・・打上げはArianespaceで
【090209-11】 Arianespace、AstriumからAriane 5 ECAを新たに35機調達
【090209-12】 NASAのJPLとCaltech、軽量ローバの実験を公開
【090209-13】 英国のSSTLとVirgin Galactic、航空機からの衛星打上げを検討
【090209-14】 GeoEye、最新の衛星GeoEye-1による地表画像を一般に販売開始
【090209-15】 “Singularity University”、NASAのエイムズ研究センタ内にキャンパス開設
【090209-16】 Pete Conrad Spirit of Innovation Awardの最終審査に進む21チーム決定
【090209-17】 JAXAのウェブサイト内の注目記事へのリンク

【090209-01】
JAXA、「はやぶさ」の地球帰還に向けた第2期軌道変更を開始

 2月4日、JAXAは小惑星探査機「はやぶさ」の地球帰還に向けた第2期軌 道変更を開始したことを明らかにした。  2007年10月18日にイオンエンジンを停止させて以来慣性飛行を続けて来 たが、必要な姿勢制御を実施後、イオンエンジンを再点火させて動力飛行 を開始したもの。地球帰還に向けた第2期軌道変更は、今後2010年3月頃ま で続けられ、その間、イオンエンジンによる加速が徐々に行われる。  2010年4月以降は6月の回収カプセルの地球大気圏突入に向けて地球の軌 道により精密に近付ける軌道誘導を行う。  http://www.jaxa.jp/press/2009/02/20090204_hayabusa_j.html

【090209-02】(関連記事:【090126-02】)
ULA、バンデンバーグからDelta IIによるNOAA-N Primeの打上げ成功

 2月6日、United Launch Alliance(ULA)はバンデンバーグからDelta II によりNASAが打ち上げ米国海洋大気局(NOAA)が運用するNOAA-N Primeの打 上げを行い、高度約860kmの太陽同期軌道への投入に成功した。

 衛星は軌道に達した時点でNOAA-19と呼ばれることとなり、NASAは打上 げから21日経った時点で衛星の運用をNOAAに移管し、引き続き打上げから 45日後頃まで初期の機能確認が行われる予定となっている。

 この打上げは2月4日に予定されていたが、打上げ予定時刻の30分前に地 上側の窒素ガス加圧系統関連の不具合が生じて打上げ中止となり、翌日に は衛星フェアリングの空調系の不具合で再度打上げ中止となっていたもの。

 http://www.nasa.gov/centers/goddard/news/noaan_launch.html

【090209-03】(関連記事:【090119-06】)
STS-119ミッションDiscoveryの打上げ、2月22日以降に遅れ

 2月6日、NASAはISSへ向かうSTS-119ミッションDiscoveryの打上げが最 短でも2月22日まで遅れることを明らかにした。

 Discoveryの打上げターゲット日は2月12日とされていたが、射点に移動 後に行われた液体水素タンクの圧力を適正な範囲に保つシステムを構成し ている3個のFlow Control Valve(FCV)の交換作業に関連した確認作業に時 間を要するとして、2月3日の時点で、最短でも19日までの遅れを公表して いたが、更に少なくとも3日間遅らせることを決定したもの。

 今後13日にスペースシャトルプログラムレベルで評価を行い、問題の無 いことが確認されれば、18日に打上げ準備審査会を開催して打上げ予定日 時を正式に決定する運びとなる。

 http://www.nasa.gov/home/hqnews/2009/feb/HQ_09-026_STS-119_status.html

【090209-04】
ISSの軌道修正時に構造振動発生・・・ダメージは無し

 2月3日付けのSPACE.comは、NASAにおいてISSで1月14日の軌道修正用の エンジンの作動時に発生した通常より大きな構造振動の影響の検討が進め られていると報じている。

 1月14日にISSの軌道高度を修正するためにロシアのZvezdaモジュールに 装備されている推力200kgのエンジンを142秒間作動させたところ、ISS全 体が大きな振幅で揺れる事態が生じていたことが24日に明らかにされたも ので、その後のISSの各系の機能等の確認によりダメージは生じていない との結果が得られたとされている。

 原因についてはロシアが、エンジンの制御系に対して送ったパラメータ の設定に誤りがあったためにエンジンの向きの制御が狂ったことを認めて いる。

 ISSの軌道高度の変更は、地上から打ち上げられるたスペースシャトル、 Progress、Soyuz等のドッキングに適した状態を保つために行われるもの であり、今回は当面2月に予定されているシャトルとProgressの打上げに 備えたもので、2月4日にもう一度エンジンの点火が行われる予定とされて いたが、ロシアの飛行管制官が必要ないとの判断を下したために行われて いない。但し、その結果として、3月25日に予定されているSoyuz TMA-14 の打上げは1日遅らせる必要が生じている。

 http://www.space.com/news/090203-space-station-vibration.html

【090209-05】
ISSにドッキングしていた物資補給船Progress M-01M、ISSから離脱

 2月6日、ロシアは2008年11月30日以来ISSにドッキングしていた無人の 物資補給船Progress M-01MをISSから分離した。

 このProgressは、新しいデジタル制御システムを搭載した改良型の初号 機であり、ISSからの分離後2日間は軌道上に留まり、制御系関係の試験を 行い、大気圏への再突入は2月8日に行われた。

 ロシアでは次の物資補給船Progress M-66(ISSへの飛行計画上の番号は 32P)を2月10日に打上げる準備が進められている。ISSへのドッキングは 打上げの3日後の予定とされている。(注:このProgressの制御系は改良前 のもので、号機番号は一つ前からの続きでM-66とされている。)

 http://en.rian.ru/russia/20090208/120037288.html

【090209-06】(関連記事:【080825-14】【090202-05】)
イラン、国産ロケットSafir-2による国産衛星Omidの打上げ成功

 2月3日、イランのMahmoud Ahmadinejad大統領は、国産のロケットSa- fir-2による国産の衛星Omid (Hope)の打上げに成功したことを明らかにし た。

 打上げの成功はイラン革命の30周年(注:反体制勢力による政権掌握は 1979年2月11日)を祝うものであり、イランの宇宙での存在を公に示すもの であるとしている。

 衛星の目的は通信と研究とされているが、質量、軌道等の情報は示され ていない。

 この打上げに対し、直ちに米仏を初めとする欧米各国は長距離弾道弾技 術に繋がるものであるとして懸念を示している。

 http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/7866357.stm

【090209-07】(関連記事:【080915-14】)
ESA、ISSに長期滞在するFrank De Winneのミッション名をOasISSに決定

 2月5日、ESAは昨年9月から10月に一般から募集した2009年5月からISSに 長期滞在するESAの宇宙飛行士(ベルギー人)のFrank De Winneのミッショ ンの名称の選定結果を明らかにした。

 520件の応募の中から選ばれたのは“OasISS”でベルギーのJan Puylaert の提案によるもの。

 http://www.esa.int/esaCP/SEMF8YWPXPF_index_0.html

【090209-08】
Arianespace、Hispasat 1Eの打上げサービス契約を獲得

 2月3日、Arianespaceはスペイン語及びポルトガル語圏への放送、情報 配信を行っているHISPASAT Groupの衛星Hispasat 1Eの打上げサービス契 約を獲得したことを明らかにした。

 Arianespaceとして6基目のスペインの衛星の打上げとなるもので、20 10年末にギアナの射場からAriane 5によって打ち上げられる予定。

 衛星はSpace Systems/Loral (SS/L)のLS 1300プラットフォームをベー スとしたKuバンドの衛星で質量は5,270kg、設計寿命は15年で、静止位置 は西経30度の予定。

 http://www.arianespace.com/news-press-release/2009/02-03-09-contract-hispasat-1e.asp

【090209-09】
Arabsat、Astrium/Thales Aleniaに衛星2基発注・・・打上げはArianespaceで

 2月4日サウジアラビアのリヤドにおいてArabsatは、Astrium及びThales Alenia Spaceとの間で、2基の衛星Arabsat 5C及び6Bの製造、打上げに係る 契約を締結した。

 共にAstriumのEurostar E3000をベースとした衛星で、Astriumがプラッ トフォームの提供と衛星の組立を行い、Thales Aleniaが搭載する通信機 器を提供する。

 契約は軌道上納入の契約となっており、打上げはArianespaceのAriane 5 ECAによることが決まっている。打上げ時期は5Cが2011年の第3四半期、6B が2012年の後半とされている。

 http://www.astrium.eads.net/en/press-center/press-releases/2009/astrium-and-thales-alenia-space-partners-of-arabsat-for-two-more-satellites

【090209-10】
Gazprom、Thales Aleniaに衛星2基発注…打上げはArianespaceで

 2月5日、ロシアの巨大エネルギー企業Gazpromが79.8%の株を所有して いる衛星運用会社Gazprom Space Systems(旧Gascom)はThales Alenia Spaceとの間で、2基の通信衛星Yamal-401及び-402の製造、打上げに係る 契約を締結した。

 共に、Thales AleniaのSpacebus 4000C3をベースとした衛星で、質量は Yamal-401が4,900kg、Yamal-402が4,800kgとされている。

 契約は軌道上納入の契約となっており、打上げはArianespaceのAriane 5 ECAによることが決まっている。打上げ時期は2011年後半の予定。

 http://www.gazprom.com/eng/news/2009/02/34082.shtml

【090209-11】
Arianespace、AstriumからAriane 5 ECAを新たに35機調達

 2月2日、Arianespaceは、EADS Astrium Space TransportationからAri- ane 5 ECAを35機調達する契約を1月30日にパリのESAの本部で締結したこ とを明らかにした。

 本契約による調達は2004年5月に結ばれた“PA batch”の30機に続くも ので、“PB batch”と称され、契約総額は40億ユーロ以上となり、2010年 後半からの納入が予定されている。

 http://www.arianespace.com/news-press-release/2009/02-02-09-launcher-order-from-astrium.asp

【090209-12】
NASAのJPLとCaltech、軽量ローバの実験を公開

 2月4日、NASAのジェット推進研究所(JPL)は、カリフォルニア工科大学 (Caltech)の学生と共に開発している多用途で軽量のロボット(ローバ)の テストの状況を明らかにした。

 “Axel”と名付けられた細い円筒の両側に大きな径の軽量車輪を取り付 けた簡単な形状のローバで、円筒に巻き付けてあるワイヤを延ばしながら 垂直な崖を下りたり、両輪を別々に動かすことによって急勾配や岩の多い 地表を自由に動き回ることができ、火星での探査や、地球上での捜索救助 に活躍することが期待されている。

 円筒部の内部に制御用のコンピュータ、無線の通信手段、自律走行のた めの慣性センサ等が収めてあり、真ん中に設けてあるレバーの先には土壌 サンプルを採取するためのスコップや、360度回転するカメラを取り付け たりすることができる。

 車輪は幾つかの方式のものが用意されており、走行しようとする場所の 状況に合わせて最適なものに変更することができる。また、小型で軽量な ので、一つのミッションで幾つかのAxelを搭載して行くこともできる。

 http://www.jpl.nasa.gov/news/news.cfm?release=2009-016

【090209-13】
英国のSSTLとVirgin Galactic、航空機からの衛星打上げを検討

 2月3日付けのBBC Newsは、英国において、航空機から発射するロケット による衛星打上げビジネスの検討が行われていると報じている。

 小型衛星の開発で優れた技術を有しているSurrey Satellite Techno- logy Limited(SSTL)と、ロケットの弾道飛行による宇宙旅行ビジネスの実 現を目指しているVirgin Galacticが考えているもので、実現するとなる と、英国政府が38年前にBlack Arrowによる衛星打上げを止める決定を下 して以来の英国としての衛星打上げ手段の再獲得となる。

 Virgin Galacticの弾道飛行を行うロケットの母機として米国のScaled Compositeが開発中のWhiteKnightTwoを用いる構想で、SSTLではチャレン ジングな目標として50kgから200kgの衛星を1基100万ドル前後で打ち上げ ることを目指すとしている。現在の小型の衛星の打上げ費用は500万ドル から1,000万ドルとされており、この目標が達成されれば、衛星の製作に 200〜300万ドル、打上げに100万ドル前後ということで、500万ドルをかな り下回る額で衛星を持つことができるとしている。なお、この記事の中に は、打上げに用いるロケットを何にするかについての記述は無い。

 http://news.bbc.co.uk/2/hi/science/nature/7862827.stm

【090209-14】
GeoEye、最新の衛星GeoEye-1による地表画像を一般に販売開始

 2月5日、衛星で取得した地表の画像の販売会社としては世界最大のGeo- Eye, Inc.は、2008年9月に打ち上げた最新の衛星GeoEye-1で取得した画像 の一般ユーザに対する販売を開始することを明らかにした。

 また、この衛星は米国国家地球空間情報局(National Geospatial-In- telligence Agency:NGA)のNextViewプログラムの下で開発を行って来た ものであるので、NGAから契約完了の承認を得 る手続きを取ったことも明らかにした。

 一般のユーザは分解能0.5m、1m、2m、4mのカラーと白黒の画像を購入す ることができ、購入に際してのサポートを電話とE-mailで受けることがで きる。

 http://geoeye.mediaroom.com/index.php?s=43&item=316

【090209-15】
“Singularity University”、NASAのエイムズ研究センタ内にキャンパス開設

 2月3日、NASAのエイムズ研究センタは2009年6月から最初の講義を開始 することを計画しているユニークな教育機関“Singularity University” (SU)との間で、同研究所内のNASA Research Parkの中にSUがキャンパスを 開設するためのリース契約を結んだことを明らかにした。(注:“Singu- larity=特異点”とは、科学技術の進展が人類の生物学的限界を超えて高 度になる時点という概念で、その時を迎えるとその後の科学技術の進展を 支配するのは人類ではなく、その直前に人類によって開発され限界を超え る力となった人工知能等になるという考え方をする。)

 SUは2008年9月に設立された次世代のリーダーを育成し、人類の大きな 問題に対処することを目標として、学際的な教育を行う教育機関で、カリ キュラムとしては、大学院レベルの9週間のGraduate Studies Program、 3日間のCEOレベルのコース、10日間の企業のマネージメントレベルのコー スを用意するとしている。

 SUでは大学院レベルの受講者を対象とした9週間のコースの第1期を6月 27日から8月29日に実施する予定で、初回の募集人員は30〜40人とされて いるが、将来的には定員を120人まで増やすとしている。

 3日間のCEOのコース、10日間のマネージメントクラスのコースも秋にス タートし、年間それぞれ8回の実施を計画している。定員は3日間のコース が20人、10日間のコースが40人とされている。

 SUの特徴は学際的教育に重点を置いていることで、中心となる研究分野 として、

@未来の研究と予測
Aネットワークとコンピューティングシステム
Bバイオテクノロジーとバイオインフォーマティックス
Cナノテクノロジー
D医学、神経科学及び人類の発展
E人工知能、ロボット及び認知コンピューティング
Fエネルギーとエコロジカルシステム
G宇宙と自然科学
H政策、法律及び倫理
I財政と起業家精神

の10項目を掲げ、これらの分野を網羅したカリキュラムで教育を行う。

 SUの理事会構成メンバーは、学長の著名発明家で未来学者のRay Kurz- weil、副学長で会長の国際宇宙大学(International Space University: ISU)の創設者の1人で現在はX PRIZE Foundation会長のPeter Diamandis の他、ISUの共同創設者のRobert Richards、ISU学長のMichael Simpson、 起業家で最近はYahoo Brickhouseを率いていたSalim Ismailが名を連ね ている。なお、創立メンバーにはエイムズ研究センタ所長のPete Worden も加わっている。

 また、現時点でのSUへの協力機関はGoogle、ISU、KurzweilAI.net、X PRIZE Foundation、Singularity Hubであり、今後更に増える見込みであ る。

 http://www.marketwire.com/press-release/Singularity-University-944987.html

【090209-16】
Pete Conrad Spirit of Innovation Awardの最終審査に進む21チーム決定

 2月2日、Conrad Foundationは、2008/2009のPete Conrad Spirit of Innovation Awardの最終審査に残った21のチームを公表した。

 このコンテストは高校生を対象にして、優れた新しい製品等のアイデア とその実現のためのビジネスプランを競うもので、今回の対象分野は、月 探査を行う企業の提案、個人の宇宙飛行に用いる革新的な製品の提案、ク リーンなカーボンフリーの再生可能なエネルギーの創出に関する提案の3 分野であったが、月探査を行う企業の提案は最終審査には残らなかった。

 最終審査は4月2日から4日にNASAのエイムズ研究センタで開催されるIn- novation Summitで行われ、各チームは総額120,000ドルの賞金と自分たち の提案が実際の製品として世に出る機会の獲得を目指して競うことになる。

 最終審査に残ったチームの提案は、ウェブ上で公開され、一般からの投 票を受け付けることとなっており、その投票結果は審査員の評価と合算さ れる。

 http://www.pitchengine.com/free-release.php?id=3922

 なお、Conrad Foundationでは、1月26日にNational Space Society(NSS) をこのコンテストの協力機関とすることを明らかにしており、NSSはこれか ら各チームが最終審査に向けて行う準備に際して、宇宙飛行に関する提案 を行っている各チームの相談役として協力すると共に、最終審査の審査員 としても協力する。

 http://www.pitchengine.com/free-release.php?id=3569

【090209-17】
JAXAのウェブサイト内の注目記事へのリンク

2/2 機関誌JAXA’s 024号
2/3 「だいち」による浅間山噴火における緊急観測結果
2/3 国際宇宙大学(ISU)スペース・スタディーズ・プログラム(SSP)2009及び修士コース(MSS/MSM)2009-2010奨学生募集
2/3 ISS・きぼうウィークリーニュース第329号
2/3 「第41回流体力学講演会/航空宇宙数値シミュレーション技術シンポジウム2009」開催と講演募集のご案内
2/4 技術試験衛星VIII型「きく8号」(ETS-VIII)の基本実験および利用実験の成果
2/4 地球が見える:緑豊かなインドの首都、デリー
2/5 「きずな」(WINDS)を使用したアジア遠隔教育実験(eラーニング実験)の実施
2/6 JAXAパブリックイベント「宇宙探査の始動〜Inspire the future〜」開催概要
2/6 宇宙連詩:第22詩を3行詩で公募
2/6 平成20年度「種子島宇宙センタースペーススクール」の開催及び参加者募集
イベント
2/23 平成20年度宇宙科学情報解析シンポジウム
2/24 超高速インターネット衛星「きずな」国際シンポジウム
2/26〜27 第23回大気圏シンポジウム
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