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■お知らせ


☆第44号の「宇宙茫々」はお休みしました


■目次

(1)YMコラム
     「地球のような星を求めて──「ケプラー」打上げ」

(2)ワンダフル宇宙
     「恐竜絶滅の物語」

■YMコラム(44) 2009年5月6日

地球のような星を求めて──「ケプラー」打上げ

 江戸時代の大阪の商人学者、山片蟠桃は『夢の代』の中で独特の思想を 展開している。宇宙観もその中に含まれており、その「天文第一」の章で は、地動説を肯定し太陽中心説を述べているのだが、彼は宇宙が元々暗黒 で、その中に一つの太陽があるとする。そして太陽の光が届く範囲を「明 界」と定義している。それが現在私たちの言うところの太陽系である。明 界には、大きな惑星が六つあると言う。木・火・土・金・水の五星と地球 である。当時、天王星と海王星はまだ知られていなかった。月は地球の付 属星であるが、木星にも四つ、土星にも五つ付属星があるとして、地球の 月と合わせた10個を「小惑星」と呼んでいる。今日の衛星だ。この10個の 天体と6個の惑星は、もちろん太陽の明界の中にあって、山片蟠桃は、そ のどれもに人間や禽獣、草木が存在すると考えていたようだ。また、「数 万億ノ星ミナ太陽ニシテ、・・・数万億ノ明界アリ」と、この地球を含む 太陽系を宇宙で唯一のものとは考えていなかったことも素晴らしい。

 本当に私たちの太陽系の外に、地球のような惑星があるのだろうか。世 界中で、宇宙人論争は非常に長い歴史を持っている。科学の力で「宇宙人」 問題を考え探査していく時代が訪れ、現在は太陽系の内部に、地球以外の 惑星には人間のような生き物はいないことは明らかになったが、この太陽 系内に微生物あるいはその痕跡を求める努力は精力的に続けられている。 火星、エウロパ、タイタン、エンケラドス、・・・探査の足が伸びるにつれ て、その候補地は増える一方である

 他方、太陽系の外に生き物を求める課題は、太陽系内の生命(痕跡)探 しとは別に、陰に陽に続けられつつある。すでに1960年に「オズマ計画」 で始められた電波の到来を待ち受ける米ロを中心とする多くのプロジェク ト、パイオニアやボイジャーに搭載した「宇宙人へのメッセージ」、アレ シボからの発信、参加型のSETI@HOMEプロジェクトなど、多種多様な試み もあるが、何と言っても圧巻は、1996年にペガサス座に見つかった太陽系 外惑星につづく発見ラッシュである。天文学者たちはすでに300個を超え る系外惑星の存在を確かめている。ただしそれらはすべて木星型の巨大ガ ス惑星らしい。

 そしてさる2009年4月6日、ついに地球のような固体表面を持つ惑星の発 見を目的とする重さ1トンの衛星が、フロリダの空へ飛び立った。デルタU ロケットに搭載された衛星「ケプラー」である。「ケプラー」は、単純な 地球周回軌道ではなく、太陽を中心とする地球近傍軌道にあって、常に地 球の近くにとどまりながら、データを地上に送り続ける。視野角105度の 望遠鏡が、同時に10万個の星を観測しつつ、30分毎にその明るさを測定し つづけ、惑星が母星の前面をよぎる際の微妙な明るさの変化をモニターす る。

 「ケプラー」搭載のフォトメーター(光量計)の能力だと、これまでの 木星クラスの惑星の600分の1程度の系外惑星を発見できると推算されてお り、その成果が心待ちにされる。すでにさる4月8日に最初の光のイメージ は届けられ、つづいて4月23日には、主鏡の位置を焦点面の方へ40ミクロ ンほど移動、そして主鏡の角度を0.0072度回転させる微調整を完了して、 ピントはぴったりと合わせられた。これから続々と送られるデータの中か ら、私たちはどんな「よその世界」を覗けるのか、楽しみなことである。

YM

■ワンダフル宇宙(44) 2009年5月6日

恐竜絶滅の物語

 誰もが一度は聞いたことのある話「恐竜絶滅」。その恐竜は、長い地球 の歴史から見ると、「急に」(わずかな期間に)姿を消したと言われてい ますね。地球が過ごしてきた時代(地質年代)を、古生代、中生代、新生 代と大きく三つに分けていますが、恐竜はその中生代に生きていた生き物 です。中生代はさらに三畳紀、ジュラ紀、白亜紀に分けられます。参考ま でに地質年代の一覧が載っているページを紹介しておきます。

 http://georoom.hp.infoseek.co.jp/7old/4history/14Phanerozoic.htm

 三畳紀と呼ばれる時代が始まった頃(約2億5000万年前)には、現在の 地球上の大陸はほとんど一つにまとまっていたらしく、これを「超大陸パ ンゲア」と呼んでいます。そんな三畳紀の後期、今から2億3000万年くら い前に恐竜は出現しまし。 そしてジュラ紀と呼ばれる時代に、恐竜は巨 大化していったのですが、そのジュラ紀の後期には「超大陸パンゲア」が 「ローラシア大陸」と「ゴンドワナ大陸」に分裂しました。そして白亜紀 になると、大陸もさらに分裂していき、恐竜はいろんな種類に進化を遂げ ていったのでした。

 恐竜が今から約6500万年前に「突然」絶滅した理由については、昔から 多くの科学者たちがその謎に挑戦してきました。恐竜が絶滅した頃に、ア ンモナイトも完全に絶滅しました。その時には当時生きていた生物種の70 %が絶滅したと考えられています。その原因についてはいろんな説があり ますが、巨大隕石が地球に衝突し、発生した火災と衝突の時に巻き上げら れた塵が太陽の光を遮って地球規模の気温低下を引き起こしたことが、大 量絶滅につながったという説(隕石説)が最も有力とされています。特に メキシコ・ユカタン半島付近にある隕石の落下した痕跡(チクシュルーブ ・クレーター)にその原因を求める声も大きいようです。

 http://en.wikipedia.org/wiki/Chicxulub_crater

 白亜紀とそれにつづく第三紀の地層の境界には、世界中で薄い粘土層が 存在しています。「K-T境界」と呼ばれるこの粘土層からは、高濃度のイ リジウムが見つかっています。イリジウムという元素は、地表ではあまり 見かけないものですが、宇宙からやってくる隕石にはたくさん含まれてい ます。そこで、このK-T境界のイリジウムは、地球に衝突した隕石によっ て全世界にばら撒かれたものと考えられ、これが恐竜を絶滅させた有力な 原因とされたのです。他に有力な説がないので、隕石説は現在でも最も有 望と思われているのですが、疑問がないわけではありません。

 http://ja.wikipedia.org/wiki/K-T%E5%A2%83%E7%95%8C

 恐竜について言えば、6500万年前に絶滅するはるか以前から種の数(個 体数ではない)が急速に減少し始めていたというデータがあり、そのため 隕石だけに絶滅の原因を求めるのはどうかという考え方とか、また、ユカ タン半島付近の隕石落下跡は、K-T境界よりもかなり深く(つまり古い時 代に)入り込んでおり、しかも隕石が落下した後も恐竜は相当期間にわた って生きていたのではないかという説も提出されているのです。現在では、 隕石説を中心にしながらいくつかの複合的な要因が重なったためという説 も主張されているわけです。
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