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メールマガジン「週刊KU-MA」 第48号          [2009.6.3]


■目次

(1)YMコラム
     「壮年期を迎えた人類」

(2)ワンダフル宇宙
     「続々と「宇宙の学校」開校!」

(3)宇宙関連ニュース「宇宙茫茫」

■YMコラム(48) 2009年6月3日

 壮年期を迎えた人類

 「年をとると同窓会のシーンが類似してくる」という話がある。ご無沙 汰の挨拶の後に子どもや孫の話が弾み、次いで病気の打ち明け話、そして 挙句の果ては、カバンの中からゴソゴソと薬袋を出して服用に至る。青年 期には相当無茶なことをしていても、壮年期に入ると、体をいたわること は、いわば人生の至上命令である。

 人類は数百年前に二足歩行を始めて以来、はじめは徐々に、そしてやが て加速度的に技術力を伸ばし、ついにこの星を全域にわたって支配するこ とになった。すべてを人類のために利用し尽くしてきた結果、地球上の他 の生き物にとっては、かなり迷惑な事件があちこちで起き、動物種・植物 種のうち人類の所為で絶滅するものも多く出た。

 生産力を高めて行きさえすれば人類は幸せになれるという信仰は、とり わけ20世紀の核兵器の発明と環境問題への重大な影響によって、大きな転 換を迫られている。この二つの問題への取り組みを、駆け引きという基盤 でのみ処理していけば、早晩人類自体が絶滅の憂き目を見ることが、誰の 目にも明らかになってきている。

 つまり、注意して扱わなければならない大きな問題を、私たちは人類社 会の生きてきた「成果」として内包することになった。人類は壮年期に入 ったのである。この時期に当たって、私たちの祖国日本を、人類の救世主 たらしめる道はないのであろうか。こうした気持ちが、私の心に少しずつ 重みを加えて行きつつある。

 20世紀半ばを、所得倍増・科学技術立国というスローガンで突っ走り、 技術万能・経済至上主義にのめりこんできた日本を、かつて日本を訪れた 外国人が口をそろえて書きのこしてくれた「子どもの天国」「いのちを大 切にする素敵な国」という評価に、今一度戻す努力をしてみたいもの。

 現在では、外国人はおろか、私たち自身が、そうした国であるとは信じ ていない。その矜持を取り戻すことから始めなければならないのだろう。 日本の陥っている危機を真面目に真正面から受け止めれば、それが一挙に 人類全体が直面している課題に直結している。そこに現代のグローバリズ ムの怖さも本質もある。家族と地域の絆を回復させる努力を列島全体にわ たって取り戻す努力を、宇宙を視座において続けていきたいものである。

■ワンダフル宇宙(48) 2009年6月3日

 続々と「宇宙の学校」開校!

 日野(5/16)→国分寺(5/17)→千葉(5/30)→立川(5/31)という順序で、 立て続けに「KU-MA宇宙の学校」が開校されました。そしてこれからも、 新宿(6/6)→那覇(6/14)→長崎(7/18)と開校の日を迎えます。相模原でも、 開校の日が近づいており、6月20日にはその準備のための「セミナー」が 開かれます。愛知県小牧、九州では長崎、さらに青森、呉、小笠原や北海 道、沖縄のうるま、愛知の一宮でも計画が練られつつあり、新宿では独立 に開校の新たな動きがあります。あらためて、ここまで漕ぎ着けた関係者 の皆様のご苦労に対し、熱い感謝の気持ちを捧げます。「宇宙の学校」へ の期待は、全国各地で確実に波の高まりを生み出しつつありますが、中に は家庭学習との結合という点で未成熟なところもあって、まだまだ“The Early Stage”の感を免れませんが、実践を積み重ねながら温かく育てて いく姿勢を忘れないつもりです。

 国分寺は、さすがに「宇宙の学校」の老舗です。講師陣もボランティア の人たちも安定した布陣で、参加している家族の人たちも、その3分の1ほ どが前にも参加したことのある人たちです。したがって「家庭が子どもを 育てる」という「宇宙の学校」のコンセプトに信頼をおき、溶け込んでい る雰囲気でした。この学校からどれだけ素晴らしい子どもたちが輩出され てきたのか、楽しみなことです。

 千葉は初めての試みでした。にもかかわらず、家庭学習とスクーリング というつながり方が、主催者であるNPO「ちばサイ」のみなさんに的確に とらえられていることに、私は正直言って呆れるばかりに感動しました。 ちばサイは全国一と言っていいほど科学教室的な活動を頻繁に精力的に実 施しているNPOです。大勢の会員が次から次へと繰り出していく多彩な活動 は、圧倒されるばかりです。あそこまで徹底すれば、家庭との結びつきと いう宝物がすぐそこに迫ってくるのでしょうか。今回の「宇宙の学校・千 葉」の校長である山浦先生の開会式冒頭のご挨拶で、「宇宙の学校」の意 義が完璧に説明されたので、共催側のKU-MAは立つ瀬がないほどで、嬉しい 限りでした。「プティロケット」を主とした山地先生の卓越した指導ぶり は惚れ惚れするものでした。5月30日、実に見事な開幕となりました。今後 の展開が楽しみです。山地先生の「火はついた。さあ、家族が薪をくべよ う」という言葉は雄弁でしたね。

 立川は、前日に予定されていたいくつかの小学校の運動会が順延された ため、参加者の数が予想よりは減りましたが、風や風洞を使った風車や種 子の飛ぶ秘密などの工作・実験を交えた展開が、参加した親子の興奮と感 動を呼び、素敵な雰囲気で第一回を終了しました。主催された錦学習館の 係りの方も感激一入でした。これなら第二回以降も自信を持って臨まれる という表情がたくましく見えました。近所のPTAのお母さん方や近くのKU- MA会員の方もボランティアとして参加していただきました。有難いことで した。

 「宇宙の学校」のそれぞれについては、これから順に掲載して行きます。 KU-MAのホームページをご参照ください。

■宇宙茫茫ヘッドライン

【090601-01】 ロシアからSoyuz TMA-15で3人がISSに・・・長期滞在6人体制に
【090601-02】 ESAのGOCE、軌道上で空気抵抗の影響を排除した状態を実現
【090601-03】 Endeavour、射点間の移動を終えSTS-127の準備に入る
【090601-04】 NASA、大型火星ローバMars Science Laboratoryを“Curiosity”と命名
【090601-05】 NASA、ロシアとのISSへのクルー輸送契約延長・・・6人分追加
【090601-06】 ブラジル、ドイツの協力を得てアルカンタラからのロケットの打上げ・追跡実施
【090601-07】 SpaceXのFalcon 9の初飛行は秋にずれ込む見通し
【090601-08】 JAXA、大型気球からの無重力実験システムの落下実験成功
【090601-09】 中国、火星探査機“螢火一號”の年内打上げに向け準備進む
【090601-10】 NOAA、次期静止気象衛星GOES-Rの地上システムを Harris Corporationに
【090601-11】 Scaled Composites、SpaceShipTwo用のロケットエンジンの燃焼試験成功
【090601-12】 ユタ州立大チーム、NASA University Student Launch Initiativeで最優秀賞
【090601-13】 宇宙エレベーターのテザー昇り競技会、7月にドライデンで・・・別途日本でも
【090601-14】 NASA、Student Ambassadors Virtual Communityを立ち上げ
【090601-15】 日本デジコム、スカパーJSATとその子会社を不正競争防止法違反で提訴
【090601-16】 JAXAのウェブサイト内の注目記事へのリンク

【090601-01】(関連記事:【090511-07】)
ロシアからSoyuz TMA-15で3人がISSに…長期滞在6人体制に

 5月27日、ロシアはバイコヌールからSoyuz-FGにより、ISSの第20次長期 滞在クルー3人を乗せたSoyuz TMA-15の打上げを行い、所期の軌道への投 入に成功した。
 搭乗者は、ベルギー人のFrank De Winne、カナダ人のRobert Thirsk、 ロシア人のRoman Romanenkoの3名である。

 http://en.rian.ru/science/20090527/155102959.html

 Soyuz TMA-15は、29日12:34GMTに無事ISSにドッキングし、14:14には ISSとの間のハッチが開けられ、3人はISSに滞在中のロシア人のGennady Padalka、米国人のMichael Barratt及び日本人の若田光一と合流し、第20 次として、初の6人体制での長期滞在がスタートした。今回初めて、ISS上 に関連する5つの国際機関の宇宙飛行士が揃ったことになる。

 ISSでの長期滞在は2000年11月2日から3人体制で始まったが、2003年2月 のColumbiaの事故後の4月から2人に減らされ、2006年7月から再度3人に戻 っていた。

 http://www.space.com/missionlaunches/090529-iss-full-crew-arrival.html

【090601-02】(関連記事:【090323-01】)
ESAのGOCE、軌道上で空気抵抗の影響を排除した状態を実現

 5月26日、ESAは3月17日に打ち上げた地球の重力場の精密計測を目的と した衛星GOCE (Gravity field and steady state Ocean Circulation Explorer mission)が、僅かに存在する空気抵抗を完全に打ち消した状態 (drag free)での軌道周回ができる制御を確立したことを明らかにした。

 この制御はグラジオメータが連続して空気抵抗によって受ける力の大 きさを検出して、それに基づいてキセノンガスを燃料とするイオンエン ジンをコントロールすることによって継続的に行われる。イオンエンジ ンの推力は1〜20ミリニュートンのレベルである。

 これによりGOCEは空気対抗の影響を排除した高度250kmの一定の軌道上 から地球の重力場の計測を行うことが可能となり、精密な地球のジオイ ドモデルの作成に向けての計測が今後約2年間に亘って続けられる。

 http://www.esa.int/esaCP/SEMGUV0OWUF_index_0.html

【090601-03】(関連記事:【090525-06】)
Endeavour、射点間の移動を終えSTS-127の準備に入る

 5月31日、NASAはケープカナベラルの39B射点でSTS-400ミッション(ハッ ブル宇宙望遠鏡のメンテナンスに向かったSTS-125ミッションAtlantisの 救援ミッション)としての打上げ準備が進められてきたスペースシャトル Endeavourを39A射点に移動させた。

 この移動は30日に予定されていたが、Atlantisのフロリダ帰還を妨げた 悪天候の影響で、Endeavourの移動の準備に遅れが生じて、1日遅れとなっ たもの。

 EndeavourはSTS-127ミッションとしての打上げ準備に入ったが、5月31 日から6月2日の予定となっていた搭乗するクルーが参加して行う最終カウ ントダウンのリハーサル(Terminal Countdown Demonstration Test)は6月 2日から4日にずれ込むことになった。但し、6月13日とされている打上げ ターゲット日に変更はない。

 http://www.nasa.gov/home/hqnews/2009/may/HQ_M09-096_Endeavour_TCDT.html

 http://www.cfnews13.com/Space/DestinationSpace/2009/5/31/endeavour_moves_to_new_launch_pad.html

【090601-04】(関連記事:【090323-11】)
NASA、大型火星ローバMars Science Laboratoryを“Curiosity”と命名

 5月27日、NASAは2011年に打上げ予定の火星ローバMars Science Labo- ratory(MSL)の命名コンテストの結果を明らかにした。

 このコンテストは、2008年11月からNASAがWalt Disney Studios Motion Picturesと協力して米国内の5歳から18歳までの児童・生徒を対象として 行っていたもので、2009年3月からは9つの候補名を挙げて、ウェブ上での 投票も行っていた。

 総数9,000件以上の応募の中からNASAの審査委員会が選んだのは12歳の Clara Ma が提案した“Curiosity”であった。審査委員会では、応募時に 寄せられたエッセイの内容を最重視し、それにMSLプロジェクトの関係者 の意見及びウェブ上での投票の結果を加味したとしている。

 Clara MaにはDisneyからの賞が贈られるほか、NASAのジェット推進研究 所(JPL)へのツアーがプレゼントされ、JPLにおいて試験中のMSLに直接署 名する機会が与えられる。

 http://www.nasa.gov/mission_pages/msl/msl-20090527.html

【090601-05】(関連記事:【090518-08】)
NASA、ロシアとのISSへのクルー輸送契約延長・・・6人分追加

 5月28日、NASAはロシア連邦宇宙局との間のISSへのクルー輸送に関する 契約の延長を行ったことを明らかにした。

 2012年から2013年にかけての、ISSの長期滞在クルー6人のロシアの宇宙 船Soyuzによる往復及び付帯する物資の輸送に関する契約を追加したもの で、追加部分の対価は総額で3億600万ドルとされている。

 打上げは、2012年の春と秋に2回ずつとされており、それぞれの地球帰 還は2012年秋と2013年春となっている。4回の打上げで6人を輸送すること となっており、現時点では時期と人数の関係は明らかにされていない。

 クルーに付帯する物資の輸送に関しては1人当たり、上り50kg、下り17 kgとされており、その他に30kgの不要物の廃棄が可能となっている。

 http://www.nasa.gov/home/hqnews/2009/may/HQ_C09-024_Soyuz_Con_Mod.html

【090601-06】
ブラジル、ドイツの協力を得てアルカンタラからのロケットの打上げ・追跡実施

 5月29日、ブラジル宇宙庁(AEB)は、同国のアルカンタラの射場から同射 場の設備の試験を目的としたロケットの打上げを行い成功したことを明ら かにした。

 この打上げはドイツとの協力の下で行われたコードネームを“Maracati 1”と称する打上げで、追跡装置を搭載したドイツ製のロケットOrion 1を 高度93kmまで打ち上げ、80km先の海上への落下までの追跡に成功した。
 アルカンタラの射場は1983年に建設されたが、2003年8月に同射場から ブラジル初の人工衛星打上げを目指していたロケットが準備中に爆発し21 人の犠牲者を出すと共に射場設備も全て破壊されるという事故を起こして おり、その事故以来の打上げは2004年10月と2007年7月の観測ロケットの 打上げだけとなっており、今回の打上げは、同射場からの衛星の打上げに 向けての重要なステップと位置付けられるものとなっている。次の打上げ は2010年になるとされている。

 http://news.xinhuanet.com/english/2009-05/30/content_11455467.htm

【090601-07】
SpaceXのFalcon 9の初飛行は秋にずれ込む見通し

 5月29日、Space Exploration Technologies (SpaceX)は、この夏にケー プカナベラルから行う予定であったFalcon 9の初飛行が秋にずれ込む展開 となっていることを明らかにした。遅れの原因は、ロケット自体の技術的 作業と、射場安全を管理している空軍への提出文書の準備に時間を要する ためとしている。

 ロケット関係の作業としては、エンジンの試験を更に行う必要があり、 そのために1月に射点での設備との噛み合わせ試験に供された機体からエ ンジンは取り外されて試験場に戻ったままとなっている。

 射場安全に関する文書に関しては、新しいロケットを新しい射場から打 ち上げるということで、安全要求に従うと予想以上に多量の文書を出す必 要があり、手間取っているとのこと。

 SpaceXでは、9月か10月にロケットを射場に持ち込み、直ちに打ち上げ たいとしている。

 http://www.floridatoday.com/content/blogs/space/2009/05/falcon-9-moves-to-fall-launch.shtml

【090601-08】
JAXA、大型気球からの無重力実験システムの落下実験成功

 5月27日、JAXAは連携協力拠点である北海道の大樹航空宇宙実験場より 2009年度第一次気球実験の初号機(B09-01)を放球した。

 気球は満膨張体積300,000m3の日本最大級の大型気球であり、無重力実 験システムの動作試験を目的としたもので、高度40kmで水平浮遊状態に入 ったところで自由落下により30秒程度の無重力環境を実現させる無重力実 験システムを切り離した。

 実験システムでは、無重力実験部を機体の中で内壁に衝突しないように 浮かせるドラッグフリー制御により、理想的な無重力環境の実現を図って おり、落下中のテレメトリデータにより、ドラッグフリー制御が正常に行 われ、約35秒間の無重力環境が実現されたことが確認されている。

 切り離した実験システムは、最後は十勝沿岸大津沖東方30kmの海上にパ ラシュートで緩降下し、ヘリコプターによって無事回収された。

 実験部の中で実施した実験の結果については、今後の記録データの詳細 解析が必要とされている。

 http://www.isas.jaxa.jp/j/topics/topics/2009/0527.shtml

【090601-09】
中国、火星探査機“螢火一號”の年内打上げに向け準備進む

 5月28日、上海で開催されていた第3回上海航天技術展に出席した上海航 天技術研究院(SAST)の張偉強(Zhang Weiqiang)は、中国初の火星探査機 “螢火一號”(Yinghuo -1)が2009年後半の打上げに向けて開発試験を終え たことを明らかにした。この展覧会には螢火一號の実物大モデルが展示さ れた。

 打上げはロシアが火星の衛星Phobosからのサンプルリターンを目指す Phobos-Gruntとの相乗りで、ロシアのロケットによって行われる予定。

 螢火一號は75cm×75cm×60cm、質量は115kgで、打上げ後10ヶ月程で火 星に到達し、近火点高度800km、遠火点高度80,000kmでほぼ火星の赤道に 沿って周回する軌道に投入される予定。ミッション運用期間としては2年 間が予定されており、火星とその周辺の観測や火星の“消えた水”の謎な どを探るとされている。

 http://news.xinhuanet.com/english/2009-05/28/content_11449708.htm

【090601-10】
NOAA、次期静止気象衛星GOES-Rの地上システムをHarris Corporationに

 5月27日、NOAAは次期の静止気象衛星GOES-Rの運用に関わる地上システ ムの開発契約をHarris Corporationとの間で結ぶことを明らかにした。 この業者選定は完全に自由な競争入札によって行われたものである。

 2015年に運用が開始される予定のGOES-Rのデータの取得、処理、分配を 行うシステムの設計、開発、試験、整備をカバーする契約で契約額は総額 7億3,600万ドルとされている。

 http://www.noaanews.noaa.gov/stories2009/20090527_goesr.html

【090601-11】
Scaled Composites、SpaceShipTwo用のロケットエンジンの燃焼試験成功

 5月28日、Virgin GalacticはScaled Compositesで開発中の弾道宇宙観 光飛行用の空中発射ロケットであるSpaceShipTwoに搭載するロケットエン ジンの燃焼試験の第1フェーズが無事終了したことを明らかにした。

 このロケットエンジンはRocket Motor Two(RM2)と呼ばれ、酸化剤に亜 酸化窒素、燃料に合成ゴムを使用した、世界最大のハイブリッドロケット エンジンで、Scaled Compositesと、2008年10月にハイブリッドエンジン を得意とするSpaceDevを買収したSierra Nevada Corporation(SNC)が開 発を担当している。

 RM2の燃焼試験は2008年9月から数回に亘って行われてきたとされている が、Virgin Galactic或いは関係者が発表したのは、今回が初めてであっ た。Virgin Galacticでは、年内にはこのエンジンを用いた飛行試験に入 りたいとしている。

 http://www.virgingalactic.com/rocketmotor/content/other/Virgin%20Galactic%20Rocket%20Test%20Stage%201%20Complete%20Media%20Release%20-WITH%20LINKS%20_FINAL.pdf

【090601-12】(関連記事:【090202-11】)
ユタ州立大チーム、NASA University Student Launch Initiativeで最優秀賞

 5月26日、NASAは2008-2009年のNASA University Student Launch Ini- tiativeの最終結果を明らかにした。

 最優秀賞を獲得したのは、2年連続で、ユタ州立大学のチームであった。 2位にはアラバマ大学のチーム、3位にはフロリダ工科大学のチームが入っ た。

 このコンテストは、選ばれた20のチームが科学実験を行うペイロードを 搭載したロケットを設計し、NASAの専門家による設計審査を受け、自ら製 作し、最後に同じくNASAの専門家による打上げ準備審査審査、安全審査を 経て打上げを行うもので、打上げは4月18日にハンツビルのNASAのマーシ ャル宇宙飛行センタで行われた。

 コンテストの目的は、ロケットの設計、性能等を競うことよりも参加者 に予算獲得から予算管理を含む計画から設計・製作までのプロジェクトの 実際を体験して貰うこととされており、審査もロケットの打上げ結果だけ でなく、プロジェクト構想、ロケットの設計、安全に対する配慮、搭載機 器のデータ解析結果、総括報告書等々幾つかのサブ項目での評価が行われ、 5月の初めから個々の賞の発表が行われてきており、今回総合優勝チーム が発表されたもの。

 ATK Space Systemsがスポンサーとして賞金を提供しており、最優秀の チームは5,000ドルの賞金が与えられる。また、最優秀のチームはNASAか ら、2009年秋のスペースシャトルの打上げの見学に招待されることとなっ ている。なお、ユタ州立大学のチームは、個別の賞として、最優秀設計賞 と最優秀プレゼンテーション賞を獲得している。

 http://www.amtonline.com/article/article.jsp?siteSection=1&id=8334&pageNum=1

【090601-13】
宇宙エレベーターのテザー昇り競技会、7月にドライデンで…別途日本でも

 5月29日、NASAは賞金を付けて民間での技術開発を促すプログラムであ るCentennial Challengesの課題の一つである“Space Elevator”の競技 会を7月14日にカリフォルニア州のエドワーズ空軍基地にあるNASAのドラ イデン飛行研究センタで行うことを明らかにした。競技会の運営には Spaceward Foundationが当たる。

 競技はレーザービームによって遠隔でエネルギーの供給を受ける昇降 モジュールの垂直ケーブルの上昇能力を競う“Beam Power Challenge” で、今回が4回目の競技会となるが(前回は2007年10月)、過去の競技会で 何れも課題をクリアして賞金を獲得したチームが無かったことから、賞 金は200万ドルに積み上がり、同時に課題の難易度も格段に高くなってい る。

 第1回(2005年)の時は、通常のスポットライトの光でエネルギーを供給 して貰って50mの長さのテザーを秒速1mで昇れば良かったのが、今回はエ ネルギー供給はレーザービームのよることに限られ、長さ1kmの鋼製のケ ーブルを秒速5mで昇ることが要求されている。

 http://www.nasa.gov/home/hqnews/2009/may/HQ_M09-097_Power_Beam.html

 なお、上記の競技会とは別に、日本独自に宇宙エレベーターの開発に 向けて、競技会を通じて技術を蓄積して行こうという動きがあり、2009 年8月8日、9日に一般社団法人宇宙エレベーター協会の主催で、千葉県船 橋市の日本大学二和校地において“第1回宇宙エレベーター技術競技会− Climb me to the moon−”が開催される。

 http://jsea.jp/ja/2009-04-23-About-JSETEC

【090601-14】
NASA、Student Ambassadors Virtual Communityを立ち上げ

 5月26日、NASAは科学・技術・工学及び数学(STEM :science, techno- logy, engineering and mathematics)の分野のNASAでの研究等に大学生或 いは大学院生を引きつけるための更なる策として、新たに“NASA Student Ambassadors Virtual Community”を立ち上げ、その構成メンバーとして、 80人以上の優秀な研修生を指名したことを明らかにした。

 選ばれたメンバーは現在NASAの中に受け入れられている多くの研修生や 特別研究員の中から、それぞれの管理者や指導者によって推薦されたメン バーであり、特別のウェブサイトを通じて結び付き、様々な情報を得たり、 議論をしたりしながら、国内の優秀な学生を将来のNASAの戦力としていく ための活動を行う。

 この活動の一つとして、6月13日に予定されているSTS-127ミッションの Endeavourの打上げの機会を利用して、打上げの前にフロリダで教育フォ ーラム“Strengthening the STEM Workforce: Strategies for Engaging Generation Y”の開催が計画されており、これに何人かのStudent Amba- ssadorsが招待されることが決まっている。

 http://www.nasa.gov/home/hqnews/2009/may/HQ_09-121_Student_ambassadors.html

【090601-15】
日本デジコム、スカパーJSATとその子会社を不正競争防止法違反で提訴

 5月26日、移動体衛星通信事業を手がける株式会社日本デジコム(JDC)は、 スカパーJSAT株式会社と子会社であるJSAT MOBILE Communications株式会 社に対して5月21日付けで民事訴訟を東京地方裁判所に提起したことを明 らかにした。

 JDCはJSAT MOBILEに対し、不正競争防止法に基づく営業行為差止請求の 仮処分を請求しており、スカパーJSATに対しては不正競争防止法違反によ る自社の逸失利益の支払いを求める損害賠償を請求している。

 2007年6月にJDCは業務提携並びに資本提携を行う前提で当時のJSAT株式 会社との間で「出資検討に関する基本合意書」を締結し、それに基づいて 企業内機密情報を開示して来た。

 ところが2008年初めにJSATは提携関係樹立の約束を反故にし、その上で、 2008年8月には米国のStratosの日本法人と合弁でJSAT MOBILEを設立して、 インマルサット移動体衛星通信事業に参入することを発表した。

 JDCでは、この過程でJSATがJDCから得た機密情報をJSAT MOBILEに開示 して新しい事業への参入のために不正に利用していると主張している。な お、JDCは、Stratosが永年に亘りJDCのパートナーであったとも主張して いる。

 http://www.jdc.ne.jp/inmarsat/inmarsat_jsatmobile.html

【090601-16】 JAXAのウェブサイト内の注目記事へのリンク

観測データの初解析結果(温室効果ガス濃度)について
5/25若田宇宙飛行士ウィークリーレポート:ISSの水再生システム運用開始、2J/Aミッションに向けた準備など
5/25広報誌「空と宙」No.30
5/25航空プログラムニュースNo.12
5/26ISS・きぼうウィークリーニュース第342号
5/27アジア太平洋地域の災害管理に貢献する−センチネルアジアSTEP2−
5/27宇宙教育シンポジウム 〜宇宙が子どもたちの心に火をつける〜の開催について
5/28H-IIAロケット用LE-5B-2エンジン領収燃焼試験の実施について
5/28温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)による
5/29月周回衛星「かぐや」の月面落下予測日時・場所について
5/29早稲田大学と宇宙航空研究開発機構との連携協力協定の締結について〜宇宙航空分野における幅広い分野での協力を実施〜
5/29第14回Open Lab Interview
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