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メールマガジン「週刊KU-MA」 第83号          [2010.2.10]


■目次

(1)ワンダフル宇宙
     「「おおすみ」40周年に寄せて」

(2)宇宙関連ニュース「宇宙茫茫」

■ワンダフル宇宙

「おおすみ」40周年に寄せて
 ウルトラマンカラーで覆われた細身のラムダ4Sロケット5号機が、澄み 切った青空の彼方に消え去ってから40年もの月日が流れた。もう決して帰 って来ない日々のいとおしさが胸を埋めていくのを、なすすべもなく眺め るほかない自分がいる。歴史とはかくもダイナミックで美しさと過酷さに 満ちた一回帰的なものと、気づいたときにはすでに老齢。

 先日その「おおすみ40周年」を祝うシンポジウムが国立科学博物館で開 かれた。「おおすみ」誕生の記者会見に列席されていた先生方でご存命な のは、齋藤成文先生のみとなった今、当時の思い出を語る人とて少なく、 編集中のISASニュースでは、宇宙研から秋葉鐐二郎先生、ロケットを作っ た日産自動車から中村巌さん、終始暖かい声援を送ってくださった発射場 の内之浦の町からは田中キミさん、ヤキモキさせたマスコミからは南日本 新聞の白橋誠一さん、そして技官の人たちの中から平田安弘さんの5人に ご登場いただいているのだが、このたびのシンポは、秋葉先生と私と次期 固体ロケット開発主任の森田泰弘くんの3人が話を頼まれた。

 当日、科学博物館に行き、誰か関係者の人がいるかと探したが見当たら ないので、どこへ行けばいいのか分からないまま、入館料の600円を払う べく自動販売機に向かって歩き始めたところで、係員の青年が近寄ってき た。「ああ、よかった。これでどこへ行くか分かる。講師は入館料を払わ なくていいのだろう」と、さもしい考えがひらめいたところで、その青年、 「65歳以上の方は無料となっております」──「そうだろう、そうだろ。 あれから40年も経ったんだからな。」いささかやけくそ気味の入館となっ た。会場は人と熱気が溢れていた。

 実はシンポの直前、内之浦の田中キミさんが亡くなったとの訃報が届い た。糸川英夫先生と同年のお生まれのはずだから、もうじき満98歳になら れるはずだった。日本の宇宙科学とあの内之浦の町をつなぐ太く赤い糸が 切れた感じが切ない。本当に長い間有難うございました。思えばISASニュ ースが絶筆となりましたね。心からご冥福をお祈りします。あちらでは、 糸川先生によろしくお伝えください。

 そして、その「おおすみ」から40年のこの日、北九州市のホテル・ニュ ータガワで、畏友・渡辺勝巳さんのお嬢さんの裕輝代さんがめでたく華燭 の宴を挙げた。「意志の強い、頑張り屋の努力家」である美しい花嫁の姿 がまぶしかった。去るものは去り、新しい世代が生まれてくる。さあ、来 るべき時代の準備をしよう。

(YM)


■宇宙茫茫ヘッドライン

【100208-01】 ロシア、ISSへの物資補給船Progress M-04Mの打上げ・ドッキングに成功
【100208-02】 STS-130ミッションEndeavour、悪天候で1日遅れるも打上げ成功
【100208-03】 NASA、土星探査機Cassiniの運用を2017年まで延長
【100208-04】 「きずな」(WINDS)による心臓外科手術の3Dハイビジョンライブ実証実験成功
【100208-05】 JAXA、SRB-Aの信頼性向上及び打上げ能力の回復を目指した開発を完了
【100208-06】 Eumetsat、次期の海洋観測衛星Jason-3調達の予算的裏付け獲得
【100208-07】 NOAA/NASAと米空軍、NPOESSの共同開発を打ち切り別システム調達へ
【100208-08】 NASA、商業ベースでの有人宇宙輸送関連の開発を行う企業を選定
【100208-09】 欧州のMTG衛星のプライム、Thales Alenia/OHB Technologyのチームに
【100208-10】 NASAとGM、ヒューマノイドロボットの開発でSpace Act Agreement締結
【100208-11】 Aurora Flight Sciences、NASAから船外宇宙服のシミュレータを受注
【100208-12】 経済産業省、宇宙産業ミッション団をエジプト/南アフリカに派遣
【100208-13】 イラン、ネズミ・亀等を乗せたロケットを打ち上げ
【100208-14】 イラン、国産の衛星3基と打上げロケットを披露
【100208-15】 JAXAのウェブサイト内の注目記事へのリンク

【100208-01】
ロシア、ISSへの物資補給船Progress M-04Mの打上げ・ドッキングに成功

 2月3日、ロシアはバイコヌールからSoyuz-Uにより、ISSに向けて無人の 物資補給船Progress M-04M(ISSへの飛行計画上の番号は36P)を打ち上げ、 ISSへ向かう軌道への投入に成功した。

 Progress M-04Mは5日には無事に自動でのISSとのドッキングに成功した。

 今回はドライカーゴ、推進薬、水等全部で約2.5トンの物資や燃料等を ISSに届けた。

 

【100208-02】(関連記事:【100201-02】)
STS-130ミッションEndeavour、悪天候で1日遅れるも打上げ成功

 2月7日、NASAは同日に予定していたSTS-130ミッションEndeavourの打上 げを悪天候のために1日延期すると発表した。

 打上げ準備作業は順調に進められたが、ケネディ宇宙センタの周辺に下 層雲が接近したため、NASAは打上げ予定時刻の約9分前に打上げ延期を決 めたもの。

 新しい打上げ日時は2月8日04:14EST(18:14JST)に設定された。天候は 7日と変わらず、打上げの確率は60%程度であるとされている。

 この延期によって、9日にケープカナベラルからUnited Launch Alliance がAtlas 5で行う予定であったNASAのSolar Dynamics Observatory (SDO)の 打上げは10日にスリップした。これは射場運用を行っている米空軍の施設 における対応ミッションの切り替えに2日を要するためである。

 http://www.space.com/missionlaunches/space-shuttle-weather-delay-100207.html

 2月8日、04:14EST、Endeavourは無事打ち上げられ、ISSへ向かう軌道に 入った。トータル13日間のミッションで、ISSとのドッキングは10日に予定 されており、9日間ISSでの作業を行う予定となっている。

 http://www.nasa.gov/home/hqnews/2010/feb/HQ_10-037_Endeavour_launch.html

【100208-03】
NASA、土星探査機Cassiniの運用を2017年まで延長

 2月3日、NASAは国際的な協力の下で打ち上げた土星探査機Cassiniの運 用をこれまでの予定の2010年9月で終わりとせず、2017年まで延長するこ とを明らかにした。2011年度以降、毎年6,000万ドルの予算を確保すると している。

 Cassiniは1997年10月にCassini-Huygensミッションとして打ち上げられ、 2004年6月末に土星周回軌道に入り、その年の12月にはESAの探査機Huygens を切り離して、単独での観測を続けている(その後Huygensは2005年1月に 土星の衛星Titanに着陸し任務完了)。

 2008年から2010年9月までのミッションは“Cassini Equinox Mission” (平分点ミッション)と呼ばれ、この期間に土星の昼夜平分(春分・秋分)を 含むので、リング面に平行に太陽光が射すなど、科学観測には良い機会と されてきた。

 今後延長されるミッションは“Cassini Solstice Mission”(至点ミッ ション)と呼ばれる。Cassiniは土星の北半球が冬至を少し過ぎた時に到達 しており、2017年5月には北半球の夏至を迎えることになり、この間の観 測に成功すれば、外惑星の冬から夏への全行程を追いかける初めての観測 ができることとなる。

 Cassiniは至点ミッション期間中に土星を155周し、その間にTitanへの フライバイを54回、Enceladusのフライバイを11回予定している。

 http://www.nasa.gov/home/hqnews/2010/feb/HQ_10-030_Cassini_Extended.html

【100208-04】
「きずな」(WINDS)による心臓外科手術の3Dハイビジョンライブ実証実験成功

 2月2日、独立行政法人情報通信研究機構(NICT)は、JAXAの超高速イン ターネット衛星「きずな」(WINDS)を使った心臓外科手術3Dハイビジョン ライブ実証実験に成功したことを明らかにした。

 実験は“超臨場感コミュニケーション産学官フォーラム”(URCF)の普及 推進部会立体映像伝送作業班とNICTの共同実験として行われ、1月30日に 神戸国際展示場で開催された“CCT2010 Surgical”において、世界初のイ ンターネット通信衛星を用いた心臓外科手術の3Dハイビジョンライブ映像 IP伝送中継実証実験に成功したもの。

 全国有数の心臓手術件数を誇る(医)公仁会大和成和病院と、同展示場を WINDSを利用して結び、手術現場の立体映像を3Dハイビジョンモニター10 台にライブで中継したもので、この成功により医療分野における超臨場感 3Dハイビジョン利用の将来像を提示すると共に、アジア太平洋地域を広く カバーするWINDSの利用により、同地域の外科医への技量伝承の可能性を 実証できたとしている。

 http://www2.nict.go.jp/pub/whatsnew/press/h21/100202/100202.html

【100208-05】
JAXA、SRB-Aの信頼性向上及び打上げ能力の回復を目指した開発を完了

 2月3日、JAXAは同日開催の宇宙開発委員会において“H-IIAロケット固 体ロケットブースタ認定型モータ燃焼試験(その2)の結果について−信 頼性向上活動のまとめ−”の報告を行った。

 この報告は2003年11月のH-IIAロケット6号機の打上げ失敗原因となった 固体ロケットブースタ(SRB-A)の信頼性向上及び打上げ能力の回復を目指 した開発を完了できることが確認されたことを受けて行われたもの。

 6号機の失敗は右側のSRB-Aのノズル内面に取り付けてある断熱材が高温 高速の燃焼ガスで侵食されて薄くなり(局所エロ-ジョンの発生)、ノズル 部に小さな穴が開き、燃焼ガスが漏洩してSRB-Aを本体から分離するため の爆発ボルトに繋がる導爆線が加熱されて機能しなくなり、右側のSRB-A の分離に失敗したもの。

 この7号機以降の当面の対応としてノズルの局所エロ-ジョンの発生を極 力低減するための設計変更を行ったSRB-A改良型を13号機まで使用している。 このモータは打上げ能力を若干犠牲として、平均燃焼圧力を低く抑えた “長秒時型モータ”であった。

 7号機以降への対応と並行して局所エロ-ジョンの発生メカニズムの究明 とノズルの更なる改良を目指して“新たなSRB-A (SRB-A3)”の開発が進め られ、14号機でそのノズルの基本的な設計を適用しつつ断熱材を厚くして より多くの安全余裕を確保したノズルを使用した。

 14号機の飛行時のデータでノズルの構造体の一部に予測よりも高温の部 位があったが、本来のSRB-A3のノズルの設計ならば生じない現象であると の判断に基づき15号機からSRB-A3が適用され、その後の2回の打上げでも 正常に機能している。

 H-IIAロケットの打上げ能力は静止トランスファ軌道へ4トンとされてい たが、7号機以降の長秒時型モータではこの値は達成できず、平均燃焼圧 力が高い“高圧型モータ”が必要であり、新しいSRB-A3ノズルでの高圧型 モータの実現性の検証には地上燃焼試験が必要と判断されたことから、20 09年11月11日に種子島宇宙センタの固体ロケット地上燃焼試験場で燃焼試 験を行い、良好な結果を得て検証を終えることができた。

 これにより、SRB-Aの信頼性向上及び打上げ能力の回復を目指した開発 を完了できるとの判断に至ったもの。SRB-A3ノズルを適用した高圧型モー タは、2010年度に予定されている準天頂衛星初号機の打上げで初めて使用 される予定となっている。

 http://www.jaxa.jp/press/2010/02/20100203_sac_srb-a_j.html

【100208-06】
Eumetsat、次期の海洋観測衛星Jason-3調達の予算的裏付け獲得

 2月2日、欧州の気象衛星機構Eumetsatは、次期の海面の高さを高精度で 測る衛星Jason-3の調達に関する予算的裏付けがEumetsat加盟24ヵ国中19 ヵ国の賛同を得て確実なものになったことを明らかにした。

 総額2億5,200万ユーロと言われているプロジェクトの25%に相当する6, 360万ユーロをEumetsat加盟国が負担することが決まったもので、これよ り先に米国が1億ユーロを負担すること及び、フランスのCNESが予備の汎 用プラットフォームProteusを無償で提供することが決まっており、更に、 ESAが300万ユーロの開発費負担を約束し、また、欧州連合(EU)がJason-3 のデータを購入することを約束するとしていることで、プロジェクトの正 式なスタートが切れることとなった。

 EumetsatではJason-3を2013年後半には打ち上げて、2008年6月に打ち上 げたJason-2との繋ぎを確実に行いたいとしている。

 衛星の製造契約は、フランスとイタリアのThales Alenia Space がプラ イムとなることとなっており、同社では2013年の後半の打上げを行うため には早期の契約締結が必要としている。

 http://www.spacenews.com/civil/100201-eumetsat-secures-financing-jason3.html

【100208-07】
NOAA/NASAと米空軍、NPOESSの共同開発を打ち切り別システム調達へ

 2月1日、米国の大統領府は、これまで海洋大気局(NOAA)とNASA及び空軍 が共同プロジェクトとして進めてきた次期の低軌道の気象及び気候モニタ リングシステムとしてのNational Polar-orbiting Operational Enviro- nmental Satellite System (NPOESS)の開発について、共同開発を打ち切り、 NOAA/NASAと空軍はそれぞれ別のシステムを調達することになると公表した。 大統領府科学技術政策局(Office of Science and Technology Policy)が予 算概要書の中で明らかにしたもの。

 NPOESSの開発では、これまでに大幅な予算超過、大きなスケジュール遅 れが生じており、これ以上共同プロジェクトとして続けることの困難さが 認識されての処置であり、今後はNOAA/NASAは、NPOESS開発の先駆けとして 既に衛星の組み立て作業に入っているNPOESS Preparatory Project (NPP) の衛星をベースとして“Joint Polar Satellite System”として開発を進 め午後軌道衛星(昇降点通過地方太陽時が午後の一定時刻となる太陽同期軌 道)に、空軍サイドは午前軌道衛星に責任を持つ形となる。

 http://www.spaceflightnow.com/news/n1002/01npoess/

【100208-08】(関連記事:【090817-12】)
NASA、商業ベースでの有人宇宙輸送関連の開発を行う企業を選定

 2月1日、NASAは2009年8月に開始した商業ベースでの有人打上げシステ ムの開発に興味を持っている企業からの提案募集を受けて選考した結果、 以下の5社との間で“Space Act Agreement”を結んで有人打上げシステム 関係の開発を支援することを明らかにした。

 5社との契約の総額は5,000万ドルで、これには2009年2月に決まった景 気対策予算(American Recovery and Reinvestment Act of 2009)の中のス ペースシャトルの引退と次期有人打上げシステムの開発完了のギャップを 縮めるための予算が充てられることになる。

 選定された5社と契約額及び契約対象は以下の通り;

* Sierra Nevada Corp.:2,000万ドル
 NASAが一時期開発していたリフティングボディHL-20をベースとした  Dream Chaserの開発

* Boeing Co.:1,800万ドル
幾つかの異なるロケットで幾つかの目的地に打ち上げられるフレキ シブルな有人宇宙機の開発

* United Launch Alliance:670万ドル
Atlas 5及びDelta 4を有人飛行に適用する際に装備する危険認知 システムの開発

* Blue Origin:370万ドル
再使用可能な緊急脱出システム(LAS)の開発

* Paragon Space Development Corp.:140万ドル
有人宇宙機用の環境制御及び生命維持システム(ECLSS)の開発
   Space Act Agreementの下での開発は、各社が自社或いは他の資金源か らの資金を注ぎ込むことを前提としたもので、NASAは予めNASAのニーズに 基づいて設定したマイルストーンが達成されていることを確認して開発の 支援の位置付けで支払いを行うこととなる。

 http://www.nasa.gov/home/hqnews/2010/feb/HQ_C10-004_Commercia_Crew_Dev.html

【100208-09
】 欧州のMTG衛星のプライム、Thales Alenia/OHB Technologyのチームに

 2月5日付けのSpaceNews.comは、欧州の次世代の気象衛星であるMeteo- sat Third Generation (MTG) 衛星のプライムをフランス/イタリアのTha- les Alenia SpaceとドイツのOHB Technologyが主導する企業チームがドイ ツのAstrium Satellitesを退けて獲得する方向となったと報じている。今 後ESAとの間で契約に向けての最後の詰めが行われる。

 6基の衛星の製造を行う契約で契約額は総額約14億ユーロとされている。 6基の衛星はいずれも静止衛星であるが、4基が地球を撮影するカメラを搭 載しているのに対し、残る2基は上層大気を観測するサウンダを搭載した 衛星である。これらの衛星はこれまでのMeteosatがスピン安定方式であっ たのに対し、3軸姿勢制御方式であり、これまでの衛星を製造したThales Aleniaが受注に際して有利な立場になるということはなかった。

 MTGプログラム全体の予算規模は地上施設、打上げを含めて33億ユーロ とされており、その75%を欧州の気象衛星機構であるEumetsatが負担して いる。ESAは一部費用負担をすると共に衛星を調達する役割を担っている。

 MTG衛星のプライム決定に際しては、ESAのMTGプログラムの負担の34% ずつを分担しているフランス及びドイツの政府からかなり政治的圧力も掛 かったとされているが、ESAではそれに左右されない判断を下したとして いる。

 この決定に対して、ドイツでは自国のOHB Technologyが含まれてはいる ものの、プライムがThales Aleniaのあるフランスとなってしまうという 不満が出ている。

 http://www.spacenews.com/earth_observation/100205-thales-alenai-and-ohb-team-win-19b-meteosat-contract.html

【100208-10】
NASAとGM、ヒューマノイドロボットの開発でSpace Act Agreement締結

 2月3日、NASAはGeneral Motors(GM)と共同で、自動車産業及び航空宇宙 関連事業向けの次世代のロボット及び関連技術の開発に取り掛かることを 明らかにした。

 NASAはGMとSpace Act Agreementを結び、双方の技術者がNASAのジョン ソン宇宙センタで、人と共に働くことができる手先の効く工場でも宇宙で も活躍することができる新しいヒューマノイド(人型)ロボットを開発する。 なお、開発にはロボットや宇宙服を得意とするOceaneering Space Syste- msも参画する。

 今回開発するヒューマノイドロボットは10年前にジョンソン宇宙センタ が国防高等研究計画局(Defense Advanced Research Projects Agency: DARPA)と宇宙探査で用いることを前提に作り上げた“Robonaut 1”の第2 世代の位置付けで“Robonaut 2”と称されている。

 http://www.nasa.gov/topics/technology/features/robonaut.html

【100208-11
Aurora Flight Sciences、NASAから船外宇宙服のシミュレータを受注

 2月1日、Aurora Flight SciencesはNASAから、宇宙での船外活動に用い る宇宙服(Extravehicular Mobility Unit:EMU)のシミュレータ (Space Suit Simulator:S3)の開発を受注したことを明らかにした。

 地上での種々の訓練や研究に際してEMUの着用が必要になる場合があるが、 EMUの数に限りがあること、また、宇宙空間では重さを感じないが地上では 非常に重たいことから、実際に着用することは現実的ではない。

 S3は着用した時の動き勝手をEMUに合わせることに重きを置いて、スーツ のジョイント部の特性を一致させつつ、軽量で着脱が楽にできるものを目 指している。

 Auroraでは、マサチューセッツ工科大学の教授との共同開発を予定して おり、フェーズ1で幾つかのジョイントの設計のデモンストレーションを行 い、S3全体のコンセプトを固めるとしている。

 http://www.earthtimes.org/articles/show/aurora-flight-sciences-awarded-nasa-contract-for-space-suit-simulator,1145164.shtml

【100208-12】
経済産業省、宇宙産業ミッション団をエジプト/南アフリカに派遣

 2月2日、経済産業省は2月7日から12日に宇宙産業ミッション団をエジプ ト及び南アフリカに派遣することを明らかにした。宇宙産業の振興を掲げ た“宇宙基本法”の成立後初の外国へのミッション派遣となる。

 現状認識として、日本の宇宙産業界は高い技術を有するものの、諸外国 と比べて国際受注の実績が乏しい状況が続いているとし、この状況を打開 するために経産省と産業界の合同ミッション団をアフリカに派遣し、国際 市場の開拓と巻き返しを図りたいとしている。

 ミッション団は(株)IHIエアロスペースの石井潔代表取締役社長を団長 として、(株)IHI、(株)アクセルスペース、スカパーJSAT(株)、(財)資源 ・環境観測解析センター、(社)日本航空宇宙工業会、日本電気(株)、(株) パスコ、三菱重工業(株)、三菱電機(株)、(財)無人宇宙実験システム研究 開発機構、経済産業省のメンバーで構成されている。

 エジプトでは高等教育科学研究省、リモートセンシング宇宙科学機関等 を、南アフリカでは貿易産業省、科学技術省、科学・工業研究評議会、南 アフリカ航空宇宙防衛産業会等を訪問する予定となっている。

 http://www.meti.go.jp/press/20100202001/20100202001.pdf

【100208-13】
イラン、ネズミ・亀等を乗せたロケットを打ち上げ

 2月3日付けのCNNWorldによると、イランの国営のIslamic Republic News Agency (IRNA)は同国で行われている1979年のイラン革命を記念する 式典に合わせて国産のロケットKavoshgar-3の打上げが行われ、成功した ことを伝えている。

 このロケットには一匹のネズミ(Helmz-1と名付けられている)、2匹の亀 及び何匹かのミミズの類の虫が収められたカプセルが搭載されており、飛 行中の様子が映像とテレメトリデータで地上に送られて来て、リアルタイ ムのモニタが行われたとされている。

 なお、一部では実験カプセルを搭載した“衛星”を打ち上げたとしてい る報道もあるが、カプセルはその後地上で回収されたとされており、地球 周回軌道への衛星投入ではなく、弾道飛行を行ったものと考えられる。

 http://www.cnn.com/2010/WORLD/meast/02/03/iran.space.satellites/

【100208-14】
イラン、国産の衛星3基と打上げロケットを披露

 2月3日、イランはこの日を“Aerospace Technology Day”と定め、イラ ン革命の記念式典と合わせて、大統領出席の下で、宇宙関係の記念行事を 行い、国産の衛星とロケットを披露した。

 衛星は、Tolou、Mesbah 2及びYa Mahdi (またはNavide Elmo Sannat)の 3基で、それぞれ、低軌道の地球観測衛星、通信衛星、学生が製作した画 像を伝送する衛星である。

 ロケットは100kgの衛星を高度500kmの軌道に打ち上げる能力を持った Simorghで、初打上げは2011年には行われるとされている。

 http://www.isna.ir/ISNA/NewsView.aspx?ID=News-1486401&Lang=E

【100208-15】
JAXAのウェブサイト内の注目記事へのリンク

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2/1K&C50mオルソモザイクプロダクト
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2/2ISS・きぼうウィークリーニュース第372号
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2/3「EORC水循環ワークショップ」開催のご案内
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       イベント
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2/18第24回大気圏シンポジウム(相模原キャンパス)[〜19日]
2/23平成21年度宇宙科学情報解析シンポジウム(相模原キャンパス)
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