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メールマガジン「週刊KU-MA」 第85号          [2010.2.24]


■目次

(1)ワンダフル宇宙
     「誕生日&新宿宇宙の学校から」

(2)宇宙関連ニュース「宇宙茫茫」

■ワンダフル宇宙

誕生日&新宿宇宙の学校から
 さる2月23日朝。テレビで皇太子が記者を相手に誕生日の談話。それ を見ながら自動的に思い出しました。「ああ、今日は誕生日だ」──いや、 皇太子もそうですが、私の誕生日なのです。もともと向こうが真似をした のですから。

 ちょっと最近にない寂しい気持ちの誕生日でした。何でかな? KU-MA の「宇宙の学校」は各地で予想を超えたひろがりを見せているのに、肝腎 のKU-MA本部が火の車ということもあるでしょう。事務局員二人の献身的 な活躍と周囲の暖かいサポートで辛うじて運営されている事情は、決して 落胆すべき筋合いのものではないと思っており、感謝すべき事柄の多い毎 日です。ただ、各地の「宇宙の学校」は独立採算的に運営されていて問題 はないのですが、さすがにその数が増えるにしたがって、KU-MA事務局の 仕事と経費は思ったよりも猛然と増えて行くのです。それが日々のKU-MA を圧迫していきます。KU-MAを立ち上げた動機から考えると、もっと事務 局が余裕を持って仕事ができるようにならないと、当初の目標は達成でき ません。財政面を充実させる責任が重くのしかかってくる毎日ですね。

 私個人のことはあまり言いたくないのですが、私も定年後は家族ともっ と楽しく過ごせたら幸せなのにという気持ちがないと嘘になります。こん なことは初めて告白するのだけれど、KU-MAを立ち上げたときの気持ちに は、正直言って揺れる想いもあったのです。だって、収入といえば年金だ けになるのを覚悟で、家族にどれだけ迷惑をかけるか、承知の上で始めた わけですからね。働けば働くほど出る金が多くなるという事態は、私自身 の家庭をさまざまな側面で圧迫しているのは事実なのですから。それを振 り切って始めた事業なのに、私自身の社会貢献の度合いがどれだけの大き さなのかは、よく測れないでいます。「宇宙の学校」だって、他の私が関 わっている宇宙少年団活動だって、宇宙一般の事柄だって、私が突然消え たからといって、大きな視点で見ればいずれ修復される大したこともない ことかもしれません。それなら大好きな家族のために私の力をフル動員す るほうが、確実に何人かは幸せ度が上がるのではないかな、と思わなくも ないのですね。

 家族というのは私自身が心から大好きで作ったものです。家族の側から 見て私のことを大好きかどうかは、本人たちに聞いて見なければ自信はあ りませんが、私がいなくなるとさまざまな面で確実に大穴があくわけです。 それなのに土曜も日曜もなく毎日毎日家族から見れば「身を削るばかりの 外の仕事ばかりやるのだろう」という気持ちになっても仕方がないだろう に。文句一つ言わず送り出してくれているわけで、「さすがに私の家族だ」 としみじみ申し訳なさの入り混じった有難さと愛情を感じます。でも68歳 という年齢に愕然とし、正直言って体力の低下が原因なのか、最近弱気に なっている自分を発見して複雑な気分です。こんな精神的状況で迎えた誕 生日なので、年齢も考えて、言いようもない寂しさが襲ってきたのでしょ う。こうして客観的に自分の心を見つめて白状したのは、実は今の状況を どう打開していけばいいか見通しをしっかりつけるために、自分の心を見 つめなおそうとしたからなので、皆さんから何か助けていただこうと思っ ているわけではありません。念のため。「私も人の子」と思ってください。 さあ、また仕切りなおしで頑張ろう!

 さて、これからが本題です。新宿で3回にわたって開かれた「宇宙の学 校」。そこで活躍された人々と話をする機会に恵まれました。新宿では、 スクーリングの際に、「宇宙の学校」のテキストをもとに各家庭でやって きた実験や工作のことを、子どもたちに発表させる時間を持つようにして います。中にはレポートを3つも書いてきて、それぞれが非常によくでき ているので、講師の人たちが、「私たちもじっくり読みたいし、KU-MA事 務局にも報告したいので、もらっていいですか」と問いかけたところ、お 母さんは「それは有難いので、どうぞ持って行ってください」とおっしゃ ったまではよかったのですが、肝腎の子どもが胸に固く抱いて話さないの だそうです。気持ちを込めて一生懸命に仕上げたレポートであることが如 実にうかがわれますね。講師は「せめて一つだけでも」と懇願したのです が、やはり抱きしめたままだったそうです。可愛いですね。その様子が脳 裏に浮かんで、すっかり心が温まりました。「スキャンする間だけ預かっ て、こちらはPDFで残しておき、原稿は本人にすぐ返すようにしないと駄 目かも知れませんね」などと話し合いました。

 もともと新宿という地域については、私なども認識不足のところがあっ て、「宇宙の学校」で親子教室をやっても、子どもを連れてきたお母さん やお父さんが、スクーリングに残らないで時間までパチンコなんかに行っ てしまうんじゃないか、などと勝手な不安を持っていたのですが、実態は さにあらず。非常に熱心に「宇宙の学校」のスクーリングに参加されたと いうことです。自分の持っている偏見が恥ずかしくなりました。全国どこ へ行っても、家庭の中で親子の絆を強くしたいという想いは非常に高まっ ています。それを、子どもたちの知的・情的な動機づけを高める方向で組 織しようとする「宇宙の学校」は、もっともっと津々浦々にひろがってい く条件を備えているという証左が、次々と出てきていますね。新宿でも応 募者が多くてびっくりしたそうですが、昨年一度やってみて、「これはも っともっと力を入れてやらなければ」という気持ちが、講師の人たちの共 通のものになったようです。

 新宿は、東京23区で初めて「宇宙の学校」を始めた区として、今後もま すます精力的に拡大した取組になっていくに違いない、と確信しながら、 西早稲田の「コズミック・スポーツセンター」を後にしました。

(YM)


■宇宙茫茫ヘッドライン

【100222-01】STS-130ミッションEndeavour、無事帰還
【100222-02】NASA、STS-131 Discoveryの打上げターゲット日を4月5日に変更
【100222-03】ESA、Mars ExpressのPhobosへの接近に伴う一連の観測を開始
【100222-04】NASA、Stardust NExTのTempel 1への最接近のタイミングを修正
【100222-05】NASA、Poker Flatでの観測ロケット打上げ開始
【100222-06】ESAのCryoSat-2のDneprによる打上げ遅れる
【100222-07】Eutelsat、W3Bの打上げを長征からAriane 5に変更
【100222-08】ESA、Cosmic VisionプログラムのMクラスミッションの次期候補を正式決定
【100222-09】研究・教育目的のサブオービタル飛行に関する会議開催
【100222-10】Lockheed Martin、SBIRS GEO-2の機能試験を終了
【100222-11】ATK、米国防総省のORS-1用の衛星バスの製造を完了
【100222-12】“宇宙下着”とその機能素材にJAXA宇宙ブランド付与
【100222-13】タルサで“QuikTrip Air and Rocket Racing Show”開催
【100222-14】シャトルプログラム終了記念のエンブレムデザイン決まる
【100222-15】JAXAのウェブサイト内の注目記事へのリンク

【100222-01】
STS-130ミッションEndeavour、無事帰還

 2月21日22:20EST(米国東部標準時、日本時間22日12:20)に、STS-130 ミッションのEndeavourは、ケネディ宇宙センタ(KSC)に無事帰還した。こ の日KSC周辺の天候が悪く、着陸ができるかどうかかなり懸念されたが、 幸にして、最初の着陸機会に天候が回復し、予定通りの帰還が果たせた。

 約14日間の今回のSTS-130ミッションでは計3回の船外活動を行い、Tran- quilityとCupolaの取り付け、与圧結合アダプタ(PMA-3)の移設等を行った。

 飛行8日目の15日の早朝にCupolaのTranquilityの地球側のハッチへの移 動を完了した後、9日目(15日午後〜16日午前)には、Endeavourの到着前に、 今回Tranquilityを取り付けたUnityの左側のハッチを空けるためにHar- monyの天頂方向のハッチに移されていたPMA-3をTranquilityの端のハッチ に移設した。

 翌10日目には3回目の船外活動が行われ、Tranquilityへの2つ目の冷却 用のアンモニアの配管の開放、Cupolaの窓からの多層断熱材カバーの取り 外し、打上げ時の固定機構の解除を行った。Cupolaの内部からは、Cupola の窓のシャッターの開放が行われ、ISSは新しい視野を確保した。

 飛行11日目の起床の1時間後に、ISSとEndeavourのクルーはオバマ大統 領と交信を行った。その後、Endeavourの姿勢制御用のバーニアスラスタ を作動させてISSの高度を約2km高くして、335km×352kmとした。また、 この日は終日Tranquilityへの生命維持や衛生設備関係の各種ラックの搬 入・設置が行われた。

 飛行12日目(18日午後〜19日午前)は、共同作業の最後の日となり、19 日02:08にISSとEndeavourの間のハッチは閉じられた。

 Endeavourは19日18:54にISSを離れた。今回のミッションの結果、ISS は体積の割合では98%、質量では90%の完成状態となった。

 ISSから離れたEndeavourはISSの前方約122mの地点からISSの回りを1周 するフライアラウンドを行い新しくTranquility及びCupolaが取り付けら れたISSの状態をカメラに収めた。その後EndeavourはISSの後方に移動し ISSを離れるためのエンジンの燃焼を2回行った。クルーはセンサ付き検 査用延長ブーム(OBSS)を使って、熱防護システム(Thermal Protection System: TPS)の後期点検を実施した。

 http://www.nasa.gov/mission_pages/shuttle/shuttlemissions/sts130/news/130_status_search_agent_archive_1.html

【100222-02】(関連記事:【100215-05】)
NASA、STS-131 Discoveryの打上げターゲット日を4月5日に変更

 2月16日、NASAはフロリダ地方を襲った寒波の影響で組立棟への搬入が 遅れていたSTS-131ミッションのDiscoveryの打上げターゲット日を3月18 日から4月5日に変更することを明らかにした。

 この時点での組立棟への移動の予定日は2月22日とされており、その後 の射点への移動は3月2日、打上げリハーサル(Terminal Countdown De- monstration Test)は3月5日の予定とされている。

 今回の組立棟への搬入遅れの影響は、スペースシャトルがISSにドッキ ングしている間に他の宇宙機がISSとドッキングしたりISSから離れること が禁じられていることから、打上げターゲット日の数日の遅れでは済まな いこととなった。

 3月18日にはロシアのSoyuz TMA-16が地球に帰還する2人の宇宙飛行士を 乗せてISSを離れ、4月2日には交替に3人を乗せたSoyuz TMA-18が打ち上げ られることとなっており、当初の3月18日のDiscoveryの打上げは、この間 隙を縫って、4月4日のSoyuz TMA-18の到着前にISSから離れることを前提 にした計画であったが、それが叶わないこととなってしまい、Soyuz TMA- 18のISS到着後の打上げとなったもの。

 http://www.nasa.gov/home/hqnews/2010/feb/HQ_M10-027_STS-131_Launch_Move.html

【100222-03】(関連記事:【100201-03】)
ESA、Mars ExpressのPhobosへの接近に伴う一連の観測を開始

 2月16日、ESAはMars Expressの火星の最大の月であるPhobosへの接近に 伴う一連の観測が開始されたことを明らかにした。この日、Phobosまでの 距離が991kmとなったところで始められたもので、3月26日まで近距離から のPhobosの観測を続ける。

 3月3日に予定されている今回の最接近では、これまでに例の無い近さ (表面から50km)まで近付くことが予定されており、Phobosの重力場の正確 な把握を主な目的としている。

 これまでの観測で確認された質量と高解像度のステレオカメラの映像か ら割り出した体積からすると、Phobosの内部には空洞があるのではないか と見られており、今回の接近でこの点の確認ができると考えられている。

 http://www.esa.int/esaCP/SEM4Q1NEG5G_index_0.html

【100222-04】(関連記事:【090119-03】
)
NASA、Stardust NExTのTempel 1への最接近のタイミングを修正

 2月17日、NASAは彗星Tempel 1に向かっている探査機Stardust NExTのエ ンジンを作動させて、Tempel 1への最接近のタイミングの修正を行ったこ とを明らかにした。 (NExT:New Exploration of Tempel 1)

 このミッションは、当初の目的であった彗星Wild 2からのサンプルリタ ーンに成功した探査機Stardustを活用して彗星Tempel 1のフライバイを行 い核の近接映像の取得を行うことを目的としている。

 今回の修正は現在太陽との相対速度毎秒約24kmで飛行しているStardust NExTの速度を搭載しているエンジンの22分53秒の作動により毎秒24m減速 したもので、2011年2月14日に予定されている最接近の時間を8時間20分遅 くしたもの。

 これにより、最接近時に撮影できる場所を調整し、以前に探査機Deep Impactが撮影したことがある場所を再度撮影できる様にすると同時に2005 年7月4日にDeep Impactが打ち込んだImpactorによってできたクレータの 撮影も行える様にしようとの狙いがある。

 http://www.jpl.nasa.gov/news/news.cfm?release=2010-055

【100222-05】
NASA、Poker Flatでの観測ロケット打上げ開始

 2月16日、NASAはアラスカ州のフェアバンクス北方の観測用ロケットの 射場Poker Flat Research Rangeから高層大気の乱れを探るための観測ロ ケットを打ち上げた。このシーズンに毎年行われる観測ロケット打上げシ リーズの最初の打上げであった。

 打ち上げたロケットは長さ約11mの2段式のTerrier Orionsで、16個の小 さな容器の収められたトリメチルアルミニウムを順次放出して霧を発生さ せ、それを地上の3ヵ所の観測点から捉えて高度110km近辺での大気の乱れ を観測することを目的としたもの。

 今後はオーロラの発生に合わせてBlack Brant XIIロケットを打ち上げ て電離層内のパーティクルとオーロラの動きの関係を探る観測も予定され ている。

 http://newsminer.com/view/full_story/6346311/article-Rocket-launch-kicks-off-season-at-Poker-Flat-range?instance=home_news_window_left_bullets

【100222-06】
ESAのCryoSat-2のDneprによる打上げ遅れる

 2月18日、ESAは25日に予定していたロシアのDneprによる地球上の氷の 状況観測を行う衛星CryoSat-2の打上げが1週間程度遅れることを明らかに した。

 ロケットに責任を持つウクライナのYuzhnoyeが2段の余裕推進薬量が少 ないことを問題にしているためと伝えられているが、詳細は明らかにされ ていない(問題の解決には飛行計画の見直しが必要と考えられる)。打上げ を担当しているロシアとウクライナが共同出資しているKosmotrasでは打 上げ予定日が決まり次第ESAに連絡するとしている。

 CryoSat-2は2005年10月にEUROCKOT Launch Services GmbHのRockotの打 上げ失敗により失われたCryoSatの作り直しで、2009年の3月と11月に打ち 上げられたGOCEとSMOSと共にESAの地球観測シリーズの衛星である。

 質量は700kgで高度700kmで88度の高緯度地帯までカバーする軌道上から、 全天候型のマイクロ波レーダ高度計を用いて海氷(厚さ数メートル)の厚さ 及び極地方の陸地上の氷(厚さ5kmに達する)の厚さの変化を1cmレベルの高 精度で測定することを目的としている。

 http://www.spaceflightnow.com/news/n1002/19cryosat/

【100222-07】
Eutelsat、W3Bの打上げを長征からAriane 5に変更

 2月18日、EutelsatとThales Alenia Spaceは、当初2010年の3月から6月 の間に中国の長征シリーズのロケットで打ち上げるとしていたThales Al- eniaが製造中のEutelsatの衛星W3BをAriane 5での打上げに変更したこと を明らかにした。

 中国との契約は打ち上げる衛星を特定しない契約であったので、違約金 等の発生無しでW3Bと略同時に製造されているW3Cを打ち上げることに変更 された。
 今回のW3Bの打上げロケット変更には、2009年4月にイタリアのラクイラ を襲った大地震で、Thales Aleniaの電子部品の工場が被害を受け、衛星 の納期の遅れを余儀なくされると共に、射場作業に対して充分な予備品の 準備ができないという状況に陥ったことが関連している。

 納期については6月までの打上げは諦め、7月に射場搬入、8月に打上げ でEutelsatとThales Aleniaが合意したものの、米国が中国への衛星関連 技術の輸出を国際武器輸出規制(ITAR)で禁じていることから、米国製の部 品・技術を使用していない“ITAR-free”として製造されていた衛星に対 し、射場に置く予備品がITAR-freeでは用意できないということが明らか になったための中国での打上げの回避であった。

 Thales Alenia では、2011年打上げ予定のW3Cの場合は予備品までITAR -freeで準備できるとしている。

 Ariane 5への変更でEutelsatの負担増がどの程度になるのかは明らかに されていない。また、W3Bは質量5.4トンなので、Ariane 5での打上げは他 の衛星との相乗りとなるものと考えられる。

 なお、Eutelsatが中国と打上げ契約を結んだこと(関連記事:【090302- 04】
)に関しては、例え衛星をITAR-free にするとしてもITARの精神に反 する等の批判の声が上がっていた(関連記事:【090330-05】
)。

 http://www.spacenews.com/satellite_telecom/2010-02-18-eutelsat-shifts-w3b-from-chinese-european-rocket.html

【100222-08】 ESA、Cosmic VisionプログラムのMクラスミッションの次期候補を正式決定

 2月19日、ESAは前日開催されたScience Program Committee (SPC)にお いて、1月にSpace Science Advisory Committee (SSAC)が選定した以下の 3件のCosmic Visionプログラムの中のMクラスミッションの候補を正式に ディフィニションフェーズの契約の対象として認める決定が下されたこと を明らかにした。

* Euclid:ダークエネルギーをマッピングするミッション

* Solar Orbiter:NASAと共同の太陽科学ミッション

* Plato:太陽系に近いところでの地球に似た惑星探査のミッション

 但し、この中の2件のみが実際のミッションとして打ち上げられるとさ れており、これから行われるディフィニションフェーズの契約の結果で20 11年の中頃に最終決定が行われることとなる。

 なお、SSACでは日本と共同で進めようとしている赤外線宇宙望遠鏡のミ ッションSpace Infrared Telescope for Cosmology and Astrophysics (SPICA)についても取り組みを認めるとしていたが、今回のSPCでは日本 側の取り組みの更なる確認が必要として、結論を次回6月の会合に持ち越 した。

 http://www.esa.int/esaCP/SEMSHM7CS5G_index_0.html

【100222-09】
研究・教育目的のサブオービタル飛行に関する会議開催

 2月18日から20日に米国コロラド州デンバーで、サブオービタル飛行を 科学研究、教育等の目的に活用していくための議論を行う場として初めて の“Next-Generation Suborbital Researchers Conference” (NSRC)が開 催された。

 この会議はSouthwest Research Institute (SwRI)、Universities Spa- ce Researchers Association (USRA)及びCommercial Spaceflight Fede- ration (CSF)がホストとなって開催されたもので、国内外から250人を超 える研究者、教育者、ロケット開発者、打上げサービスの提供を探る会社 等が参加した。NASAからもLori Garver副長官を筆頭に20人以上の参加が あった。

 この会議のでNASAは今後5年間でトータル7,500万ドルを新たに始める “Commercial Reusable Suborbital Research”(CRuSR)プログラムに注ぎ 込むことを明らかにした。このプログラムでは幾つか企業が商業ベースで 開発を進めているロケットによるサブオービタル飛行に搭載する科学研究 や教育目的のペイロードへの資金提供を行う。

 また、SwRIはサブオービタル飛行で行う実験等を有人で行う計画を明ら かにした。SwRIでは、SwRIの研究者を飛行させる他、実験を提案した研究 者、教育者等も飛行の対象としてサブオービタル飛行のための訓練を開始 している。

 更に、CSFでは、幾つかの大学や研究・教育機関との協力プログラムの 立ち上げを表明した。参加する大学の学生等に、ロケット開発企業での研 修の機会を与えたり、商業ロケットに乗せる研究ペイロードの製作に対し ての政府の支援強化を働き掛けたり、研究のための飛行の実現の手順の確 立を図ったりするとしている。

 次回のNSRCは2011年2月28日〜3月1日に、Space FloridaとUniversity of Central Floridaがホストとなってフロリダ州タンパで開催されること が決まった。

 http://www.businesswire.com/portal/site/aerocontact/index.jsp?ndmViewId=news_view&ndmConfigId=1011232&newsId=20100219005534&newsLang=en

【100222-10】
Lockheed Martin、SBIRS GEO-2の機能試験を終了

 2月16日、Lockheed Martinは、ミサイル発射の早期警戒及びミサイル防 衛、情報収集、戦闘空間の状況把握等の広い目的に用いられる衛星システ ムSpace-Based Infrared System (SBIRS)の静止軌道上の2基目の衛星SBIRS GEO-2の重要なマイルストーンである機能試験を終了したことを明らかに した。

 Baseline Integrated System Test (BIST-1)と称されている試験で、衛 星全体の機能・性能を確認し、打上げまでに行う残りの試験のベースを確 立する試験であった。今後、最終の総合的なBISTを経て、環境試験に移行 する。打上げは2012年にAtlas Vで行われる予定となっている。

 一方、最初のSBIRS衛星であるGEO-1は熱真空試験を終えて、現在最終の 組立及び試験の段階に入っており、2010年後半には空軍に納入されること となっている。

 http://www.lockheedmartin.com/news/press_releases/2010/02-16-ssc-2nd-sbirs-bist.html

【100222-11】
ATK、米国防総省のORS-1用の衛星バスの製造を完了

 2月17日、Alliant Techsystems (ATK)は、米国防総省のOperationally Responsive Space (ORS)プログラムの最初の衛星Operationally Respon- sive Space-1 (ORS-1)用の衛星バスの製造を終え、最終試験及び衛星の主 契約者であるGoodrich Corporationへの出荷の準備に入ったことを明らか にした。

 ORSプログラムは国防総省が戦術的戦闘機の支援用に迅速、低価格な衛 星の打上げを可能とするシステムの開発を目指して進めているもので、今 回のバス部の製造も16ヵ月という短期間で終えている。

 このバス部は、ORSプログラムの一環として2009年5月に打ち上げられた TacSat 3のバス部としてATKが開発したものに推進モジュールを付け加え たものである。

 http://atk.mediaroom.com/index.php?s=118&item=1002

【100222-12】
“宇宙下着”とその機能素材にJAXA宇宙ブランド付与

 2月16日、JAXAは2007年に宇宙オープンラボに採択された宇宙での生活 支援研究“近未来宇宙暮らしユニット”の成果である“宇宙下着”及びそ の素材として開発された消臭機能と抗菌機能を備えた機能素材“マキシフ レッシュ?プラス”に対してJAXA宇宙ブランドである“JAXA COSMODE PRO- JECT”を付与したことを明らかにした。

 近未来宇宙暮らしユニットは日本女子大学の多屋淑子教授の指導の下で 宇宙船内仕様被服について、開発素材の性能評価試験(地上試験)を実施し、 宇宙船内仕様被服に適する素材を定め、実際に、スペースシャトルに搭乗 する日本人宇宙飛行士の被服を製作し、2008年の3月と6月に提供している。

 今回のJAXA宇宙ブランドの付与を受けて開発に関係した企業2社が製品 の販売を行うことを明らかにしている。まず(株)J-Spaceでは、実際にISS で宇宙飛行士が着用した下着と同一の仕様で作られた下着を100着限定で 販売する。

 また(株)ゴールドウインではマキシフレッシュ?プラスを採用したメン ズアンダーウェア“MXP”を販売する。

 http://aerospacebiz.jaxa.jp/topics/2010/topics20100216_j.html

【100222-13】
タルサで“QuikTrip Air and Rocket Racing Show”開催

 2月16日、米オクラホマ州タルサ(Tulsa)のTulsa Air and Space Museum and Planetariumは、Rocket Racing Leagueと新しいパートナーシップ関 係を結んで、コンビニエンスストアQuick Trip Inc.の協力を得て、“Qu- ikTrip Air and Rocket Racing Show”を開催することを明らかにした。

 4月24日にタルサ国際空港において、Rocket Racing Leagueが主催する ロケットモータ付きの1人乗りの航空機での空中にバーチャルに設定した コース内でのレースを行うとしている(機内のディスプレーにコースを表 示する)。

 http://www.gtrnews.com/greater-tulsa-reporter/5344/tulsa-air-and-space-museum-announces-partnership-with-rocket-racing-league-and-inaugural-quiktrip-air-rocket-racing-show

【100222-14】
シャトルプログラム終了記念のエンブレムデザイン決まる

 2月15日、NASAはスペースシャトルプログラムの終了を前にして、現在 及び過去のシャトル関係のNASA職員と企業の従業員を対象として公募して いた記念エンブレムのデザインの選考結果を明らかにした。

 2009年10月から12月に寄せられた85件の応募の中から1月に15件に絞り 込んでウェブサイト上での投票を受け付けていたが、それの結果も加味し つつスペースシャトルプログラムのマネージャであるJohn Shannonを長と する6人の委員会で決定したもの。

 1位はジョンソン宇宙センタで働くHamilton Sundstrandのカメラ技術者 Blake Dumesnil、2位はMichoud Assembly FacilityのJennifer Franzo、 3位はケネディ宇宙センタの下請け業者のTim Gagnonの応募作品が選ばれ た。1位はウェブサイトの投票でも7,606票の29%である2,182票を集めて トップであった。

 1位のデザインは米国旗を描いたダイヤモンド型のパネルの中心にシャ トルを据え、左右にちりばめられている7個ずつの星は、ChallengerとCo- lumbiaの事故で犠牲になったそれぞれ7人の宇宙飛行士追悼の意を現すも ので、右側の5個の星は上記の2機に現役のAtlantis、Discovery、Endea- vourを加えた5機のシャトルを現している。そして、青い円はシャトルの 地球周回軌道をイメージしたもの。

 2位のデザインは、最終のミッションを終えて地球に帰還するシャトル が世界中の人に感謝とお別れの気持ちを(あたかもカウボーイが夕陽に向 かってさよならと手を振る様に) 翼を振って伝えようとしている姿をイ メージしたもの。3位のデザインは最後のシャトルが無事に地球に帰還す る場面をイメージしたもので、周囲に記されたシャトルの機名の中には、 着陸の試験に用いられた機体で地球周回軌道までは行かなかったEnter- priseも含まれている。

 http://www.collectspace.com/news/news-021710a.html

【100222-15】
JAXAのウェブサイト内の注目記事へのリンク

2/15「いちばん星みーつけた」キャンペーンサイト開設
2/15JAXAスペースアカデミー:第6話「小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS」」
2/16温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)による観測データの解析結果(二酸化炭素・メタン濃度等)の一般提供開始
2/16ISS・きぼうウィークリーニュース第374号
2/16Neuro Radの紹介ページを開設
2/16リバネス社「宇宙教育プロジェクト」(有償利用)が進行中
2/17陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)の後期利用段階の利用状況
2/17地球が見える:火山と太陽光発電の島・テネリフェ島、スペイン
2/18「はやぶさ」まもなく月の内側を通過する軌道へ
2/18全球降水観測計画(GPM)プロジェクトサイトリニューアル
2/18「きぼう」利用高品質タンパク質結晶生成実験第3回実験搭載タンパク質の募集
2/18平成22年2月理事長定例記者会見
イベント
2/26第28回宇宙エネルギーシンポジウム (相模原キャンパス)
3/12009年度宇宙空間原子分子過程研究会 (相模原キャンパス)
3/1SMILES国際ワークショップ2010 (相模原キャンパス) [〜2日]
3/7親子航空教室 (調布航空宇宙センター)
3/11国際宇宙ステーション計画ミニシンポジウム「各国の宇宙機関長が語る国際宇宙ステーション計画の将来」 (六本木アカデミーヒルズ)
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