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2月7日「イカロスが終了宣言」

 昨年5月に金星探査機「あかつき」とともにH-IIAロケットで種子島宇宙 センターから打ち上げられ、世界初のソーラーセイルを実現した「イカロ ス」は、帆の展開、太陽光による加速・減速、薄膜太陽電池による発電、 液晶を利用した姿勢制御など、当初目的として掲げたすべての目的を成功 させ、100%の達成率でミッションを終了しました。日本の若者たちの世界 の誇るべき快挙に対し、心からの敬服と喝采を送ります。

 このたび任務完了を宣言した1月26日に発表した写真は、「イカロス」 が12月初めに金星に接近した時に撮影したもので、14 m四方の帆の向こう に輝いている三日月形の金星が写っています。ちょうどそのころに「あか つき」も金星に接近してカメラ・テストを兼ねて金星を撮影しています。 同じ時期に異なる探査機が相次いで金星を訪問した記念写真というのは、 非常に珍しいものですね。宇宙開発委員会への森治(もり・おさむ)プロ ジェクトマネジャーの報告書には、その輝かしい成果が詳しく述べられて いて眩しいほどです。ぜひご覧ください。

http://www.jaxa.jp/press/2011/01/20110126_sac_ikaros.pdf

 「イカロス」は金星のそばを通過した後、再び金星の影響圏を脱出し、 惑星間空間に出ました。地球からの距離はすでにすでに約1.2 億kmとなっ ており、少しずつ遠ざかっているところです。交信には苦労していますが、 一応ミッション終了宣言をしたものの、電気系・通信系はまだ働いていま すから、今後も帆を作っているポリイミドの膜面がどのように劣化してい くか、また太陽電池の性能の変化など、いくつかの項目についてモニター することを含めて運用は続行します。

 おそらくほどなく姿を現すであろう、ソーラーセイルとイオンエンジン を組み合わせた木星への飛行計画に向けて、ギリギリまで「イカロス」の 体調を計測して行くことでしょう。ギリシャ神話のイカロス少年の夢を、 この現実の世界で実現してくれた探査機「イカロス」の栄光は、長く人々 の胸に記憶されることでしょう。

(YM)

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