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YMコラム
2月9日「エマニュエル・トッド」

 こんなことがありました。山手線のある駅で立ち食いそば/うどんの店に入りました。自動販売機でチケットを買って、カウンターに差し出したら「そばですか? うどんですか?」と訊かれました。「うどん」と答えました。おばさんは器を用意したところで、ふと顔をあげて「そばでしたっけ? うどんでしたっけ?」と訊いてきました。(まあそんなこともあるよな)と思って、にっこり笑って「うどん」と答えたら、おばさんもにっこり笑って「すみませんねえ、耳が悪くて」と言うので、「耳ならいいけどね」と言ったら、さらにニコニコしながら、出てきたのはそばでした。ここで私が「いやうどんなんだけど?」と言おうものなら、(もう午後1時は回っているので)おばさんはもう一度昼を食べるか、そば一杯分を弁償しなければならないだろうな。しょうがないので黙って食べました。結局はどうでもいいことはどっちだっていいのです。

 いま熱心に読んでいるのは、エマニュエル・トッド(図1)です。まだここ数日取り組み始めたばかりなのですが、結構面白いですね。そば/うどんの話と違って、「大きな歴史」を描こうというその試みは少なくとも評価できるわけで、これがマルクス以来なのかどうかは、今の私には分かりませんが、彼が若いころにソ連の崩壊を予言し、この度のアラブ革命も予言していたとなると、一概に無視はできず読み始めた次第です。「家族構造」や「人口」や「識字率」など、独特の指標をもとに進めていく論法には、不思議な説得力がありますね。


(図1)エマニュエル・トッド

 日本は昨年の3.11大震災で大変な時代に入りつつあることは確かですが、同時にその大変さは、世界がいま大きな激動期に入りつつあるときに生じたものであることを認識しておかないと、復興の努力の方向を誤るかもしれないですね。今の世界と日本の状況を大局観を持って把握して初めて「宇宙教育」の戦略も議論できると思うのと、脳幹出血という事態を迎えた不安から、早急にトッドを読んでいるわけです。ここからどんな卵が産まれてくるか、さて私も楽しみにしているところです。どなたか一緒に同時並行で読みませんか。あるいは「もうだいぶ読み込んだよ」という方がいらっしゃるなら、宇宙教育とのつながりでどうすればいいか、ちょっとガイダンスをお願いします。

(YM)

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