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5月23日「ファルコン9、歴史的な飛翔の旅立ち」

 ご存知のように、スペースシャトルの引退後に、アメリカは地球低軌道への輸送は民間に引き受けさせることにし、COTS(民間の軌道輸送サービス)という計画を立ち上げています。昨日未明(フロリダ時間、日本時間の午後4時44分)、その大切なステップであるスペースX社の「ファルコン9」ロケットが、「ドラゴン」宇宙船を搭載して成功裏に打ち上げられました(図1)。このロケットとしては2度目の打ち上げです。


(図1)ファルコン9の打ち上げ

 すでに太陽電池パネルの展開に成功している「ドラゴン」宇宙船(図2)は、今後いろいろな項目を軌道上でチェックし、それが問題ないことが分かると、5月24日(木)に、ISS(国際宇宙ステーション)のそば2.5 kmのところを通り過ぎながら、ランデブーのために必要なセンサーや飛行システムの働きをチェックします。そのフライバイの結果を慎重に解析後、NASAとスペースX社の決断で、史上初めて民間の企業が製作した宇宙船のISSドッキングが行われるのです。


(図2)ドラゴン宇宙船の構成

 すべてが順調に運べば、金曜日に、「ドラゴン」はISSに10 mまで接近してランデブー飛行を行い、現在ISSに滞在している「エクスペディション31」のクルーが、「こうのとり」と同じように、ISSのロボットアームを使って宇宙船「ドラゴン」をつかみ、ISSのハーモニー・モジュールの底面に結合します。歴史的瞬間が近づいていると言えるでしょう。ドッキング後は、積んで行った物資(食糧、水、各種機器)をISSに運び込み、今月末に地球に帰還する予定になっています。

 もう一つオービタル社も、宇宙船「シグナス」(図3)を「アンタレース」ロケット(図4)でISSに送る計画ですが、こちらは今年の暮れまたは来年の初頭になりそうです。なおNASAは、このCOT計画と並行して、宇宙飛行士をISSおよび地球低軌道に“safe, reliable and cost-effective”に運ぶための民間企業の開発もサポートしており、 また低軌道を越えて遠く太陽系の有人探査を進めるために、「オライオン」宇宙船と大型の打ち上げロケットの開発をNASA独自に進めています。 ついでに付け加えれば、この度のファルコン9ロケットの2段目エンジンには、小さな別のペイロードが乗せられていました。300人以上の宇宙ファンの人たちの遺灰です。その中には、あの「スタートレック」のジェイムズ・“スコッティ”・ドゥーハンの灰もありました。この変わり者のペイロードは、約1年を地球周回軌道上で過ごし、その後大気圏に突入して消滅します。


(図3)ドラゴンとシグナスの比較


(図4)アンタレース・ロケット

(YM)

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